2009年1月1日木曜日

学習指導要領および解説書の英訳から学ぶ

日本の算数・数学教育に対する世界の関心は高い。しかしながら、これまで、日本の教育内容、特に算数・数学について、英語で紹介されることはあまりありませんでした。学習指導要領でさえ、これまで日数教が非公式に訳したものしかなく、文科省は、正式に英語でその内容を公表することはありませんでした。
2008年に発表された学習指導要領およびその解説書については、現在、APEC Knowledgebankのプロジェクトとして、ケネソー大学の渡辺忠信氏、ウィリアム・パターソン大学の吉田誠氏と私が中心となって訳したも算数・数学の学習指導要領がサイトで公開され、無料でダウンロードできるようになっています。
このような動きと並行して、文科省が、いよいよ正式に全教科の学習指導要領を英語で正式に公開する動きがあるようです。
日本の教育も、いよいよ国際化の動きに向けて一歩を踏み出したという感がします。

ところで、これまでの学習指導要領および解説書等の英訳プロジェクトを通して学んだことを、本年の日数教論文発表会でお話しさせていただきました。日本語を英語に訳すときに問題になったことを吟味していくと、単に言語の違いだけではなく、日本と米国(英語圏)との間に算数・数学教育に対する考え方や概念に意外な違いがあるということを紹介しました。
2009年の前半には、渡辺氏、吉田氏と一緒に、このことを少し深め、日本の先生方にご紹介できればと考えています。どのような形になるかはわかりませんが、きっと面白いものになるかと思っています。

新学習指導要領算数・数学の英語訳 (PDF)のダウンロード

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