2010年6月24日木曜日

アメリカ統一カリキュラム

6月2日に発表されたアメリカ統一カリキュラムですが、日本ではまだ殆ど知られていないようです。
もっともアメリカでも現場の先生方は知らないようですが、日本では、研究者の方々にもあまり知られていないということでした。
教育もグローバル化の時代と言われていますが、最近、日本は以前に比べて少し引きこもり気味になっているような印象も受けます。
東京に滞在している間に、いろいろな方と話をして、昨今の教育事情を伺いたいと思っています。

2010年6月23日水曜日

東京の観光客

東京に来る飛行機の中でもそうでしたが、最近、中国人、韓国人の旅行者を良く目にします。今回使ったユナイテッドの便では、アメリカ人、日本人は以前に比べずいぶん少なく、その分、中国人、韓国人と思われる人たちで、飛行機は満席でした。
また、東急ハンズに行って驚いたのは、外国人買い物客の多いことでした。特に、文房具の売り場は、半分以上の東洋人が、日本語以外で会話をし、次から次へと買い物かごに品物を放り込み、買い物をしていることでした。逆に、数年前見かけた白人の姿がめっきり見られなくなりました。新宿西口などでも、白人の姿はまばらで、むしろ日本語以外を話す東洋人を多く見かけました。
まさに、街の様子は世相を反映している、といったところでしょうか。

新しい教科書

新しい学習指導要領に基づく、小学校の教科書の見本が出そろっています。
各教育委員会では、この夏の教科書採択に向けて、それぞれの内容を入念に検討している時期かと思います。
各社の教科書を見てみると、どれも、これまでよりも大判になり、かつ厚みを増しています。
それぞれに、工夫が為されており、それぞれの学校現場でも採択に悩むかと思います。
これまでに例をみないほどの学習指導要領の大改訂、それの基づく教科書によって、来年からの算数授業がどのように変わっていくか楽しみです。

2010年6月22日火曜日

日本の小学校

この週末、東京の公立学校で、土曜参観日があったので、いってみました。
この所、アメリカの小学校にばかり行っているので、日本の小学校を訪れると、新鮮な驚きがあります。
オープンスペースを備えた教室には、それぞれに液晶テレビがあり、実物投影機で子供たちのノートを映し出したりしています。
シカゴの小学校でこのような近代的な設備を持っている学校は観たことがありません。
あとは、如何にこの施設設備を有効活用するかが課題だと思いました。

2010年6月19日土曜日

いよいよ先進国並みに向かう?

東京に着きました。
午後成田に着陸した頃から、激しい雨が降り始め、どしゃぶり、予想通り、梅雨本番といった天気になりました。
新聞に、中教審が、少人数学級とさまざまな子供に対応するための専門職員の配置を提言すると書いてありました。
これまで、何かあると、現場の先生のせいばかりにされていましたが、学校を取り巻く環境の変化を考えると、この提言が一日でも早く実施されることが重要です。
いまこのタイミングで行えれば、雇用促進にもつながるかと思いますが、そうなった場合には、新卒ばかりではなく中途採用も真剣に検討すべきでしょう。ただし、新しい形の新任研修のシステムの構築が必要になると思いますが・・・

2010年6月17日木曜日

今日から東京

今日から東京に行きます。
雨模様が続いたシカゴですが、昨日からようやく6月らしい美しい青空と心地よく乾燥した天気になりました。
東京の天気予報をみると、いよいよ本格的な梅雨に入り、じめじめとした蒸し暑い日が続くようです。
なぜ、こんなに天気のいいシカゴから梅雨の東京に行くのか、とみんなに聞かれます。

2010年6月16日水曜日

夏休みのはじまり

今週になって大学構内は静かになりました。
今週から、夏期集中講座がはじまっているので、ちらほらと学生の姿が見えますが、先週とは随分と違う雰囲気です。
こらから9月第一週、レイバーデーが終わるまでしばらく人影がまばらになります。

2010年6月15日火曜日

ワールドカップ カメルーン戦

アメリカでは、午前9時から、日本対カメルーンの試合をESPNの有料放送で生中継していました。
やはり日本の試合はアメリカの普通放送では観られないか、と思っていたら、FIFAのホームページではきちんと生中継が無料で観られました。ところが、試合最後の数分は、アクセスが多くなったのか、画面がぴったりと止まってしまい、感激の瞬間は観ることができませんでした。
今後、ますますインターネットが普及するようになると、このように、便利であっても、いざとなると観られない、という状況が多くなるのかもしれません。

2010年6月11日金曜日

卒業

明日、土曜日が卒業式なので、大学構内は日頃と少し違った雰囲気です。
地方から卒業式に参加するためにきたのか、父母親戚と思える人たちが多く、あちこちで記念撮影をしています。
卒業生も、数日前に受け取った卒業式に着るガウンをきて、家族と写真を撮っています。
同時に、在校生は、夏の間大学構内のあちこちにある学生寮をあけなければならないので、引っ越しに大わらわです。こちらも、父親や母親らしき人が、小型トラックやバンにのって、寮の部屋から家財道具などを運び出しています。

2010年6月10日木曜日

ブラックホークス優勝

今から20分ほど前試合が終わりました。延長の末、シカゴのプロアイスホッケーチーム、ブラックホークスが1961年の以来、49年ぶりの優勝を果たしました。
近所のスポーツバーでは、夕方から飲み始めていた人たちが大騒ぎ、夜の10時過ぎだというのに、この界隈では、上空にヘリコプターが飛び、交差点ごとにに警官がたち、ちょっとした騒ぎになっています。
景気の悪さも、失業率の高さも、少しの間わすれて、みんな、初夏の夜を大いに楽しんでいるようです。

2010年6月9日水曜日

期末試験

今晩、今年度最後の期末試験を行いました。
現場の先生を対象としているクラスなので、なるべく実践的な問題を出しました。
先生方は、自分の受け持っている子供たちの採点と同時に、自分の期末試験の準備もしなければならないので大変です。
シカゴの公立学校は、あと一週間で、9月の第一週まで長い夏休みに入ります。

2010年6月5日土曜日

CFPD−LS:イリノイ州高等教育局の補助金プロジェクト 

CFPD−LSの第一回全体会が明日土曜日に予定されているため、今日は、その準備に追われました。
午前10時から午後4時まで丸一日の会議の内容を詰め、それぞれのプレゼンテーションを分担し、必要な書類を用意しました。
先生方も、ほぼ全員が出席してくださる予定です。

2010年6月4日金曜日

シカゴ植物園との新しいプロポーザル2


今日は、朝からシカゴ市の北にあるシカゴ植物園に、NSFの補助金申請のための会議に出かけました。
シカゴ植物園の植物学者を中心に、ノースウェスタン大学、ワシントン大学の植物園のスタッフが集まり、この秋に申請する補助金プログラムのデザインを検討しました。5年間のプログラムの内容を、月単位で吟味し、一つのプロポーザルに仕上げます。
十数名の研究者が効率よく会議を進め、かなりまとまったプログラムの骨子が出来上がりました。
写真は、会議の会場となった科学センターです。広大な植物園内の沼のほとりに新しく完成したセンターは、屋根にソーラーパネルが敷き詰められ、環境への配慮をした近未来的な建物です。照明を節約するために壁全面がガラス張りの明るい建物ですが、このガラスに衝突する鳥が絶えないということで、ガラスの外側には、完成後、黒いアミがかけられたそうです。
完璧だと考えて作っても、いろいろと後から不都合が見つかるのは、どこにでもあることのようです。

2010年6月3日木曜日

アメリカ共通カリキュラム (The Common Core State Standards)

今日、中部時間の午前10時、共通カリキュラムの最終版が公開されました。(英語と数学)
既に、この共通カリキュラムの採用を表明しているアメリカ48州(アラスカとテキサスを除く)およびDCで、3年以内の実施に向けた動きが始まります。
数学については、以下のページで見ることができます。
http://www.corestandards.org/the-standards/mathematics
前回、公開されたドラフトに比べ、いくつか改善が見られます。ざっとみたところでは、かけ算の定義が整理されたこと、割合、パーセントが7年生から6年生にうつった点などが目につきました。
これから、じっくりと内容を見ていこうと思います。

アメリカの数学教育界にとって、歴史的な日になるのではないでしょうか。

2010年6月2日水曜日

シカゴ公立学校の危機:予算、教員数の削減 その後2

今日、シカゴ市内の公立小学校の校長先生と電話で話をしました。
この校長先生の学校では、来年の新学期に向けて、1校で、13人の教員およびスタッフを削減しなければならないということで、大変な騒ぎになっているそうです。
6月は学年末、子供たちも先生方も長い夏休みに向けて、なかなか落ち着かない時期ですが、今年のシカゴ公立学校は特に大変なようです。
その点、大学、特にシカゴのような大都市にある学校では、逆に職を失った人が、この時期に修士や高い資格を取っておこうと考え、入学希望者が増えているようです。

2010年6月1日火曜日

アメリカに広がる授業研究

オハイオ州のライト州立大学の土佐先生が、先日行ったシカゴ授業研究カンファレンスの様子を、”かがくナビ”のコラムで紹介してくださいました。
アメリカ各地に着々と広がりつつある授業研究の動きの一つだと思います。