2010年1月30日土曜日

Single digit

朝起きると真っ青な空がきれいでした。
一見するとぽかぽかとした陽気を想像しがちですが、一歩ととに出ると厳しい寒さが肌を刺します。
気温は Single digit (一桁の数) 華氏で5度、摂氏に換算すると氷点下15度です。
摂氏0度は、華氏で32度、東京あたりでは氷点下になると大騒ぎかもしれませんが、シカゴでは、35度であろうと25度であろうとあまり違いはきになりません。シカゴでは、Single digit という表現が、厳しい寒さを指します。今日は、あまり風がありませんが、これで少しでも風が吹くと体感温度はぐっと下がります。 これが、below 0 となると、”なるべく外出を避けるように!” となります。
春は、まだまだです。

2010年1月29日金曜日

タイ行きのチケット

3月上旬のカンファレンスの準備を進めています。
招待講演者の方々に、旅行の準備をお願いするメールを送りました。
同時に、私自身の航空券の予約をいれました。
シカゴから東南アジアに行くのは、ユナイテッド航空が比較的便利で、最近はいつも使っています。
これまで、ユナイテッドは、ビジネスクラスへのアップグレードには、アップグレードできるチケットを買わなければなりませんでした。これが、ディスカウントのチケットよりも結構高く、場合によっては倍近くしました。それが、この一月から、アメリカン航空とおなじように、ディスカウント・チケットを買って、マイルを使ったアップグレードをリクエストし、アップグレードが可能であるとなると、追加のアップグレード料金を払うようになりました。
ただ、最近は、便数が減り、飛行機がジャンボから777へと定員がすくなくなり、なかなかアップグレードもままならなくなってきました。
年に何度も太平洋を横断していると、長旅が結構こたえます。

2010年1月28日木曜日

iPad 発表

大方の予想通り、アップルコンピュータがiPadを発表しました。
まだ、発売がいつになるかわからないようですが、おそらく3月頃かと言われています。
これで、日本でも、いよいよ電子書籍への道が開けることでしょう。日経新聞も有料のオンライン新聞を発刊するようです。新聞も、本も、映画も、音楽も、車内や機内で手元のタブレットで観る日がきたようです。
さて、教科書も、紙を使わず、タッチパネルを使ってインタラクティブに活用できるようになる日が来ることを期待しています。

2010年1月27日水曜日

APEC数学教育カンファレンスの準備

昨晩、16名の招待講演者一人ひとりに、航空券の手配、参加申し込み、ホテルの予約などに関してのインストラクションを送りました。
参会者の旅費は、APECから補助されるので、その為の事前の承認が必要です。その為、一連の手続きを整理して送りました。
さっそく、数カ国の招待講演者から、メールで確認事項などが届きました。
アジアの国々と仕事をしていると、昼夜が逆なので、朝起きると、先方からのメールが届いています。
国によっては、カンファレンスを行うタイに入国するためのビザの申請が必要になります。その為の、正式な招聘状なども送らなければならず、結構手間がかかります。
開催までに、あと1ヶ月少々、準備もいよいよ大詰めです。

2010年1月26日火曜日

宿題

今日は、朝から一日かけて、今学期教えている2つのコースの宿題に眼を通しました。
両方のクラスとも、毎週、授業後のまとめを3ページ以内にまとめて授業後4日の間に提出してもらいます。そして、私はこれに毎週眼を通し、次の週の授業の冒頭で、何人かのまとめを紹介し、前時の復習をします。
全員のまとめに毎週眼を通すのは大変ですが、授業の内容を各自がどの程度理解しているかを知る上で大変参考になります。
もっとも、それぞれのクラスが25人以内だから出来ることで、これが日本の大学のような人数のクラスではとても出来ないと思います。
このまとめの提出は、全て、ブラックボードというオンライン・ツールを使って行い、成績もこのサイトに表示します。
イリノイ大学にいるときからこのツールを使っているので、インターネット無しで行う授業は、ちょっと考えられなくなってしまいました。

Bansho (板書)

今日、午前中、シカゴ公立学校の数学のコーチ3人が訪ねてこられました。
今度、彼らの担当するシカゴ公立学校の現職教員研修で、板書をテーマにした講座を行いたいと言うことでした。
日本の教師が「板書」という専門用語を使って、黒板の活用を教師の身につけるべき指導技術の一つとしていることが次第にしられるようになり、興味をもったようです。
板書について考える上で大切なことは、まず児童生徒の反応を予想し、それをもとにどのように授業のねらいを達成するか目的を定めることです。板書について議論するときには、単にその技術のみでなく、いかに授業のねらい達成に向けてデザインするかが重要です。
3人のコーチがどのような研修を計画するか楽しみです。

2010年1月23日土曜日

プロポーザルの提出

今日締め切りのプロポーザルの提出をすませました。
といっても、プロポーザルは大学のスタッフが学長名で提出するので、プロジェクト・ディレクターとしては直接プロポーザルの提出はしません。ただ、きちんと大学のスタッフが午後5時の締め切り時間までに、オンラインで全ての書類を提出できるかどうかやきもきしながら待つのみです。
イリノイ州の高等教育局から受け取った確認のメールによると、締め切りの1時間15分前に全ての書類の提出が無事完了したようです。
あとは、4月まで審査の結果を待つのみです。どうなるでしょうか。

2010年1月22日金曜日

大学院、教員養成コース

今学期、毎週木曜日の夜は大学院の教員養成コースの数学教育講座を担当しています。
このコースは、4年生の学部を卒業した後、改めて教員になりたいと希望する学生を対象にした、教員養成コースです。
小学校の教員になるための修士課程で、修士と同時に小学校の教員免許がとれます。
DePaul大学はシカゴの中心部にあるので、一般企業に勤める人が夜にこの講座をとり、今後のキャリア・チェンジにそなえたり、また、現在、教員免許を持たずに私立学校で教えている人が、公立学校で教えるためにこの講座で資格をとったりします。
学部の学生に比べて熱心な学生が多く、夜6時から3時間のクラスはとても熱気があります。
このようなキャリアチェンジのためのコースは、今後、年功序列が崩れつつある日本にも必要となっていくのではないでしょうか。
昨晩のクラス同様、私の担当している数学教育の授業は全て25人が定員です。日本の大学と比べて少人数なのは、アメリカの私立大学のよいところかもしれません。(もっとも学費もそれなりにかかりますが・・)

2010年1月21日木曜日

大学院、現職教員コース

毎週水曜日は、新しい現職教員向けの大学院講座のクラスを教えています。
シカゴの教員免許状は、これまで、幼稚園から8年生(K-8)の全科免許か、高等学校の専科の免許でした。
しかし、これでは中等レベル各教科、特に数学・科学の内容を教える先生の中に専門的な知識の十分でない教員が多いと言うことから、現職のK-8免許を持っている教員を対象に、中学校の数学を教えることのできる資格と修士を同時に取得できるコースをつくりました。
これは、数学科と教育学部との共同で開発したプログラムで、今回教えているコースは私が担当してコースをデザインしたものです。
授業は、毎週水曜日の夜、5時半から8時半までの3時間、先生方は昼間学校で教えた後、大学にやってきます。
クラスは、定員25人、皆さん熱心に議論に参加し、昼間の疲れも忘れて頑張っています。

2010年1月20日水曜日

『算数授業研究68号』

筑波大附属小学校が編集している『算数授業研究68号』に書いた原稿の校正がきました。
この先、日本の算数教育をどのように考えていくかという提言ということで、教科書の電子図書化などの動きを軸として、今後の教室での授業をどのように充実させていくか考えてみました。

2010年1月19日火曜日

キング牧師誕生日

今日は、キング牧師誕生日のため、小中高等学校、公共機関、銀行などの金融機関は全てお休みです。
ただし、大学は休みではありません。普通、大学が休むのは、メモリアルデーとサンクスギビングデーくらいのものです。というのは、月曜日ばかりが休みになると、月曜日の授業ばかり時数が足りなくなり、いろいろ面倒なことになるからです。
アメリカの大学では、休講などはほとんどなく、大雪などでも滅多に休みません。
このところ、日本では国民の休日がどんどん増えているようですが、アメリカから見ると、日本は何でそんなにいつもみんなで一緒に休みを取るのか?と不思議になるようです。休みは国がきめてみんなで同時に休むよりも、各自が有給休暇を使って自由な時期に取れる方が交通機関なども込まずにいいと思いませんか?

2010年1月15日金曜日

新たに一校追加

学内提出を終えたプロポーザルに加えて欲しいという学校が一校出てきました。
本来先週のうちにその旨を明記した文書を提出してもらうことになっていたのですが、いろいろ理由があったのでしょう。昨日の夕方になって是非参加したいと言うことになりました。
今日は一日、その為のプロポーザル修正を行いました。
何事も予定道理には行かないと言うことは、何処でなにをしていても変わり有りません。

小中学校の学級定員減 検討へ?

新聞、ニュースで、鈴木文部科学副大臣が、学級定員削減の検討を始めると述べたと報道されました。
OECDの調査等で、日本の学級定員が発展途上国並みの水準に留まっていることは、以前から知られていることです。
もちろん、教師一人あたり児童数が少なくなれば全ての問題が解決するとは言えないと思いますが、それでも現在、公教育が抱えている問題は、ずいぶんと軽減されるはずです。
アメリカでは、学校の質を語るときに、必ず教師一人あたりの児童数が話題に上ります。
民主党政権になって、ようやく話題に上ることになったのはいいことですが、ゆっくりと検討する時間をかけることなく、すぐに実行に移すべきではないでしょうか。
この不景気、就職難の時こそ、少しでも多くの雇用の機会を確保すべきです。

2010年1月14日木曜日

プロポーザル学内提出

ようやく、書類をそろえ、夕方5時半からの授業を教え始める前に、サイトにアップロードしました。
ところが、授業を終えて夜9時に自分のオフィスに戻ると、今回のプロポーザルに参加させて欲しいという学校からの申し出が届いていました。先週までに返事を頂ければ加えることが出来たのですが、残念ながら、次の機会にしていただこうと返事を書きました。
これから、大学内でプロポーザルの確認が行われ、OKがでれば、学長の名前署名をし、イリノイ州の高等教育局に提出です。

2010年1月13日水曜日

電子書籍元年

暮れにこのページで取り上げた電子書籍の動きが、ますます現実味を帯びてきました。
朝日新聞では、今日の新聞で、今年は、日本の「電子書籍元年」になるかもしれないと取り上げています。
アマゾンが、日本の作家に直接働きかけ電子化を成功させると、書籍を発行している出版社が蚊帳の外に置かれることを懸念して、旧態依然とした日本の出版流通業界に別れを告げようとしているようです。
やはり、アメリカからの強引ともいえるアプローチがないと日本の市場は変わらないのでしょうか・・・

2010年1月12日火曜日

プロポーザルの準備大詰め

1月22日締め切りのイリノイ州の補助金プログラムへのプロポーザルの大学内締め切りが今週の水曜日です。
今回のプロポーザルには、Chicago Vocational Career Academy とAlcott High School がパートナーとして参加することが決まっていますが, 他に声をかけた私立学校がどのようになるかまだ決まっていません。これによって、予算計画の配分が大きく変わるので、やきもきしていますが相手のあることで何ともなりません。
あと2日、最後のつめに備えています。

2010年1月9日土曜日

メトロポリタン・マス・クラブ


水曜日から出ていた大雪警報で心配された雪でしたが、金曜日の朝には収まり、思ったほどの積雪はありませんでした。
それでも、20センチくらいは積もったようなので、気温が低いこの時期は、裏通りの雪がしばらく残ることになると思います。
今日は、例年の通り、朝から1日、テニアを与えるかどうかの審査にかかわる教授会でした。
今年は、昨年以上に議論が長引き、けっこう大変な会議でした。

夕方からは、シカゴ郊外で行われた、メトロポリタン・マス・クラブの月例ディナートークにゲストとして招かれ、1時間ほどお話しをさせていただきました。このクラブは、創立97年という伝統のあるシカゴ地域の数学の先生方の集まりで、NCTM創立のきっかけになったと言われている伝統のある研究会です。月一回の例会には、毎回異なるゲストの講演者が招かれ、金曜日の夜、ディナーとワインを楽しみながら、数学や数学教育の話しを楽しむ会です。
ここ数日、郊外では結構雪が降ったようで、参会者の出足が心配されましたが、それでも90名近くの方が来てくださり、二次会にも呼んでいただき、楽しいひとときを過ごしました。

2010年1月7日木曜日

学習指導要領解説 中学校数学編の英訳

昨年秋から取りかかっていた作業が終了しました。
日本語と英語の対訳のかたちで、小学校ならびに中学校の学習指導要領解説書の全文がダウンロードできるようになると思います。
1月中には、文科省のプロジェクトとして、公開されることになるそうです。
できましたら、このページからもリンクをはりたいと思っています。

電子書籍戦争?

先日このページでアップルのタブレット・コンピュータについての噂を紹介しましたが、今日の日経新聞オンライン版に、米アマゾンが、従来よりも大型の電子書籍、キンドルDXを全世界に向けて販売を開始したことが掲載されていました。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100106AT2M0603406012010.html

噂のアップルタブレットに対して先手を打ったかたちです。
ソニーやパナソニックが数年前に挑戦したものの撤退を余儀なくされた電子書籍が、米アマゾンとアップルのアメリカ流の新しいビジネスモデルとともに、世界を巻き込んだ書籍革命を起こしつつあります。
教科書の電子化も、目前まできているのではないでしょうか。

2010年1月6日水曜日

APEC タイ カンファレンス

今日は、朝の気温が氷点下11℃と少し寒さが緩んだので、家から大学までの約25分の道のりを歩いてきました。
幸い、歩道の雪はほとんど無くなっていたので、歩き易くなっていました。
3月第二週にタイのサムイ島で行うAPECの数学教育カンファレンスの案内作成が、最終段階にきています。APEC各国からの招待講演者の選定もほぼ確定し、8日までに何とか案内を流せそうになってきました。
今日は、タイ側の主催者と電話で話し合い、海外からの参加者が宿泊するホテルとの値段交渉について確認しました。現在、タイでは海外からの観光客の減少に悩んでいるところなので、5つ星のホテルが結構良い値段を出してくれそうです。
年明け早々、いくつもの仕事が重なっていますが、一つ一つ着実にこなしていくしかありません。

2010年1月5日火曜日

新学期

冬学期が始まりました。
今日から10週間の授業と一週間の期末試験期間、その後1週間の春休みがあります。
昨年は、一つも授業を教えなかったので、まる一年ぶりの授業と言うことになります。今回教えるのは、他学部で4年生の大学を終えた学生(学士)を対象とした教員免許取得のコースで2年間で教員免許と修士がもらえるプログラムの学生に教える数学教育学です。
もう一つは、現職の教員を対象とした修士課程のプログラムで、小学校免許を持っている現職教員を対象に中学校の数学専科を教えるための免許を取るプログラムです。これは、昨年から新しく始めたプログラムなので、今回初めて教えるクラスです。
クリスマス気分もまださめない学生が、校舎にあふれ、新学期の始まりを実感させてくれます。

2010年1月3日日曜日

冬本番

今朝の天気は快晴、
気温は、氷点下17℃です。
新年の祝日は元旦のみというのが普通ですが、今年は週末と続いているので、日本並みに三が日がお休みとなります。
いわゆる仕事始めは、4日月曜日ですが、昨日までに冬学期に教える2つのコースのウェブサイトを作りました。Blackboardというウェブ・ベースのソフトを使って10週間の授業スケジュールに基づいて、シラバスから宿題の提出につかうページまで作り上げました。
今学期は、授業の様子も、このページで紹介していくことにします。

2010年1月2日土曜日

賀正


新年あけましておめでとうございます。
昨年12月に開設して以来、このページに6000件をこえるご訪問をいただきました。
どうもありがとうございます。

大晦日の晩は、ここ数年恒例にしているYoshi's Cafeのカウントダウン・パーティーに行きました。
厳しい経済情勢にさらされた2009年でしたが、この界隈ではあまり大きな影響もみられず、顔なじみの近所の仲間たちと楽しいひとときを過ごしました。
さて、2010年の大晦日は、どのように迎えることになるのか、この一年が楽しみです。