2009年1月9日金曜日

テニア

朝起きると、細かい雪が降っていました。摂氏氷点下8度、雪は明日の午後まで続くという予報です。

今日は、一日、教授会の予定です。朝9時から、夕方まで、異例の長い会議になりそうです。
内容は、教授への昇進およびテニアを与えるかどうかについての話し合いと投票、つまり人事に関する会議です。
アメリカの大学には、テニアという制度があります。一般には、正規の教授(助教授)として採用されてから一定の期間(多くの場合6年)の実績をもとに、テニアを与えるかどうか審査します。テニアとは、簡単に言うと、自分で退職するというまで立場が保証されるという権利とでもいいましょうか。この審査でテニアが与えられないとなると、教授の立場で大学に居続けることはできなくなります。つまり、ある程度の期間の実績で正式に教授としての職を保証されるか、やめることになるかの決定がなされる会議です。
ここに至るまでには、いくつもの結構面倒な手続きをへなければ、テニアの審査を受けることはできません。
まず、講師としてではなく、テニアを受ける権利のある立場として採用されること、次に、毎年の自己評価を行うこと、さらにDePaulでは、採用から2年目と4年目に他の教授数名からなるコミッティーによる中間審査をパスしなければなりません。そして、6年目のテニアの審査には、決められた書式に従って書類を作成し、さらにそこに書いてある事実を実証する資料を用意し、審査に望みます。
今日は、教育学部の教授全員で、なんと、6人の審査を行います。6年前は、学部の規模拡張から大量に新規の教授を採用した年だったので、このような大人数を審査することになりました。
長い一日になりそうです。

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