2010年5月28日金曜日

オバマ大統領?


今日の昼前、ダウンタウンのミシガン湖上を、2機の戦闘機が何度か往復しました。何があるのかと見ていると、常時数機は飛んでいるオヘア空港に離着陸する飛行機の姿がなくなり、5機の大型ヘリコプターが編隊を組んで飛んできました。
全く同じに見える先頭の2機のうちのどちらかに、どうやら大統領が乗ってるという話でした。それに続いて3機の軍用と思われるヘリコプターが編隊を組んで飛んでいる姿は、なんとも言えぬ雰囲気でした。
聞くところによると、今日、オバマ大統領はシカゴに滞在し、所用をすませる予定とのことでした。
ヘリコプターの去った後は、再び旅客機の姿が戻ってきました。
戦闘機まで繰り出す物々しい警備に、黒人初の大統領ということの重みを感じました。

2010年5月27日木曜日

エバーノート (Evernote)

日本でのiPadの発売開始に期待が高まっているようです。
現在、APMSECでは、先生がたとのコミュニケーションの道具として、iPadを、この夏から授業研究プロジェクトに参加する先生方一人一人に配布する計画を進めています。その一環として、どのAppが、先生方にとって使いやすいか、現在いろいろとテストをしています。
その中でも、基本的な文書管理のAppとして最も適していると思われるが、エバーノートです。英語版でももちろん日本語の文書が使えますが、日本語版も出ているようです。
このAppの利点は、無料でダウンロードできる限定版だけを使っても、iPadと自分のコンピュータ(台数の制限はないようです)で、全てのメモ、PDFファイル、そして、録音した音声まで共有できることです。クラウド型ソフトの一つの典型的な形かも知れません。もっとも、ワードやエクセルなどを共有するには有用サービスが必要ですが、メモやPDFならば無料のもので十分です。
このほかに、自分の指先をペン代わりに文字を入力し、それをメールで送れるApp, Note Taker HDも、iPadに対応していてなかなか便利です。研究授業の参観などにはもってこいのソフトです。(ただし、IPad専用のものは、有料ですが)
今後、ますます、便利なAppが出てくると思いますので、いろいろ先生方と試しながら、使い勝手を検証していきたいと思っています。

2010年5月26日水曜日

夏の到来

先週まで肌寒い日が続いていたシカゴですが、この週末から急に暑さが訪れ、いきなり夏本番という気候になりました。
州立大学など学期制の大学は、既に卒業式を終えており、街には夏休み気分の学生があふれています。
DePaul大学は、Quarter制なので、まだあと2週間ほど授業が残っています。それでも、大学内のあちこちには、学期末にむけた催しを行う臨時テントやステージなどがもうけられ、卒業間近の華やいだ気配が広がっています。

スタッフ・ミーティング

月曜日恒例のミーティングです。
先日、アップデートしたシカゴ授業研究グループのホームページがなかなか好評です。毎日、訪れてくださる方の数も結構あがっていますし、また授業研究夏期講座への問い合わせも活発です。
先週は、ウェブマスターがこれまでの授業研究会で撮った写真をアップロードするためのシステムを構築してくれたので、今週から、少しずつ写真を選んでアップロードしていってもらいます。

2010年5月23日日曜日

Ann Arbor, MI

ミシガン大学は、デトロイト近郊、Ann Arborにあります。
前回の会議には、シカゴ、オヘア空港から飛行機でデトロイトに飛び、そこから車でミシガン大学に行きました。
けれども、今回は、金曜日の昼から会議が始まり、土曜日の午後2時過ぎには会議が終わると言うことで、シカゴから自分で車を運転して行くことにしました。というのも、飛行機で行くには、少なくとも1時間前には飛行場に着いていなければならないので、金曜日の早朝、もしくは、木曜日の夜にシカゴを出ることになります。さらに、ここ数年、飛行機の便数がどんどん減らされ、なかなか思うように日程を組めなくなってていることを考えると、いっそ4時間、自分で車を運転していった方がいいという判断になりました。
片道約450キロメートルですが、ほとんど全てが一直線で真っ平らな高速道路でなので、約4時間もあれば着いてしまいます。
アメリカ中西部に住んでいるとこれくらいのドライブはなんと言うことはありませんが、日本では、ほぼ東京ー京都位の距離です。
ひさしぶりに、のんびりと、広大なアメリカ中西部の景色を堪能し、土曜日、夕方7時には、無事にシカゴの自宅に戻りました。

2010年5月22日土曜日

ミシガン大学 MKT プロジェクト

22日金曜日の朝、7時に自宅を出て、ミシガン大学で行われた会議に出席してきました。
これは、ミシガン大学教育学部のデボラ・ボールとハイマン・バスが中心になって行っている教師教育のプロジェクトのアドバイザリー・ボード・ミーティングです。
彼らは現在、NSF等からの補助金を得て、3つの教師教育に関するプロジェクトを同時進行させています。3つのプロジェクトは、どれも教師のための数学的な知識の向上を図るものですが、それぞれに少しずつ焦点が異なっています。ひとつ目は、学部で教える数学のコースの内容を、より将来教師になるための学生に必要な知識に絞って効果を上げるための教材の開発です。これは、対象を大学の数学の教授、またはTAとして授業を教える院生のために開発しているものです。もう一つは、現職教師のためのワークショップの指導者を対象として、教師に必要な数学的な知識は何か、またそれを高めるにはどのような教材が適しているかということを指導するための教材開発です。そして、3番目は、これらを通信教育もふくめたオンラインで提供していくためのプロジェクトです。
いま、アメリカの数学教育では、教師の数学的な知識(MTK: mathematical knowledge for teaching)として、これまで叫ばれてきたPCK(Pedagogical Content knowledge)やカリキュラムに関する知識などをまとめてとらえ、効果的な指導を行っていこうというプロジェクトが行われています。
アドバイザーとして参加したものの、ここでの議論は、アメリカにおける最新の動向を知る上で、とても興味深いものでした。

2010年5月20日木曜日

授業研究 夏期講座 申し込み開始

今日、いくつかのメーリングリストに、夏期講座の正式な日程と、申し込み受付開始の案内を送付しました。
既に、900通の郵便で簡単な案内を送っていますが、今日から正式に申し込みを受け付けます。
これまで同様、3人から6人のグループで参加を希望していただき、参加希望者のなかから条件にあったグループに、実際に申し込みの手続きをしてもらいます。
今年は、各学校の予算が厳しいのでどのようになるかわかりませんが、これまで1回だけだった夏期講座を2回に増やしたので、なんとか多くの熱心な先生方に参加していただきたいと願っています。

2010年5月19日水曜日

高等学校授業研究プログラム(CFPD-LS)ミーテリング

CFPD−LSの運営に関わるメンバーが集まり初顔合わせをしました。APMSECからは、私とトム、そして、2人のGraduate Assistants、エリザベスとレガン、さらに教育学部の教授が一人と数学科の教授が一人、そして外部からは、量的な評価を行う専門家および質的な評価を行う専門家がそれぞれ一人ずつ集まりました。
まずは、最終的に受理されたプロポーザルの内容の確認と、細部に関する確認を行いました。そして、参加される先生方全てと顔を合わせる大位階の全体会合(6月5日)の内容について協議しました。
あっという間の3時間でした。
これからは、いくつかのオンラインツールを最大限に活用して、今日打ち合わせた内容を具体化していく方策を練っていきます。

2010年5月18日火曜日

ホームページ改訂

シカゴ授業研究グループのホームページを新しくしました。
http://www.lessonstudygroup.net/
新しいページには、今後、常に使えるような内容を豊富にしていこうと工夫をしています。ウェブマスターのコサ君は、専門的な知識を生かして、次々に新しい技術を取り入れて工夫してくれています。
これから、夏休みにかけて、さまざまな内容が加わっていきます。どうぞお楽しみに。

2010年5月14日金曜日

公開授業



カリフォルニア州立大学フレズノで、公開授業を行いました。
会場には、近隣から約160名の先生方が集まる中、5年生の学級を対象に授業をさせていただきました。
2位数の引き算を導入に、位取り記数法の考えを活用した問題解決の授業です。学級児童24名のうち、英語が母国語の子供は2名だけ、という事実が、農業労働者の多いカリフォルニア中部の様子を表しています。
もう一つカリフォルニアらしいのは、カンファレンスの昼食そしてディナーが、教育学部校舎の前、屋外の木陰に設置されたテーブルで行われたことです。夏になると連日の猛暑でとてもこのようなことができない地域ですが、この時期のとてもさわやかな気候を、参会者は十二分に楽しんでいたようです。

カリフォルニア州フレズノへ


朝、7時半に家を出てオヘア国際空港に向かいました。
明日から2日間の予定で行われる、カリフォルニア州立大学フレズノ主催の授業研究カンファレンスで公開授業をするためです。
フレズノ地域では、過去7年間にわたって州からの補助金を得て授業研究を行ってきました。今回は、今後、これらをもっと組織的に広めていこうという意図で、第一回のカンファレンスを主催することにしたとのことです。
シカゴは、あいにく前夜からの雷雨で飛行機の発着スケジュールが乱れ、私の乗った飛行機は、2時間遅れでデンバーに到着しました。結果、デンバーからフレズノへの乗り継ぎに間に合わず。デンバー国際空港で5時間待たされることになってしまいました。
それでも、なんとか夜の7時半、無事フレズノに到着、主催者が予定していたディナーはキャンセルせざるを得ませんでしたが、明るいうちに目的地に着くことができたのでほっとしました。

2010年5月13日木曜日

ホームページのアップデート

明日、新しいホームページを公開する準備をしています。
Graduate Assistantのコサ君が、一生懸命にやってくれています。まだまだ、情報が集まらずに、工事中のページが多いのですが、ここでなんとかまずは公開してしまうか、もう少しきちんと情報がそろってからにするか迷うところです。
ただ、少しでも早めに授業研究夏期講習会の参加申し込み受付を始めなければならないので、今週中にはなんとかアップデートしたいところです。

2010年5月12日水曜日

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

今回のホームページ改訂に向けて、インターネット上の新しい著作権ルールであるCreative Commons (クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)を使用することにしました。
たとえば、授業研究の指導案をホームページ上に公開したばあい、従来は、著作権を主張し、無断で使用することを禁じるような動きがありましたが、これでは何のための指導案公開か分かりません。そこで、条件を明確にして、だれもがなるべく自由に使用できるようにするために、そのことを明示するというのが、クリエイティブ・コモンズの考え方です。
たとえば、指導案の場合ですと、作品のクレジットを表示し、営利目的の利用を制限し、元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開することを条件に、だれもが自由に使ったり、またはこれをもとに新しい指導案をつくったりできるようにします。
このことを示すために、ページに、以下のライセンスマークをつけます。
Creative Commons License
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 United States License
これらの条件は、作者が自由に選んでつけることができます。たとえば、作者のクレジットさえつければどのように使っても良いというのであれば、そのように条件付けることも出来ます。このばあいは、ライセンスマークは以下のようになります。
Creative Commons License
This work is licensed under a Creative Commons Attribution 3.0 United States License.
アメリカでは、既に学問の分野などで多く使われていますが、最近では日本もこの動きに参加しているようです。
くわしくは、日本語のサイトに、その趣旨と解説が掲載されています。

2010年5月11日火曜日

スタッフ・ミーティング

3人のGraduate Assistantsは初めて顔を合わせました。
今週から来週にかけての仕事の分担や、これまでの報告を行い、SFPD-LSの始動にむけて準備を進めました。
今週、Chicago Lesson Study Groupのホームページを全面的にアップデートしたものを公開し、授業研究夏期講座の申し込みを正式に受け付けます。同時に、これから指導案のデータベースも作るための技術的な打ち合わせも行いました。
来週早々にも、新しいホームページがお目見えする予定です。

2010年5月8日土曜日

高等学校授業研究プログラム(CFPD-LS)

イリノイ州高等教育局の補助金を得たプログラムがいよいよ本格的にスタートしました。
まずは、プログラムの中心となるメンバーによる会議を今月中に行い、来月5日に行う、プログラムに参加する先生方を集めた第一回の全体会の準備をはじめます。
同時に、このプログラムにかかわる2人のgraduate assistanを採用し、必要な書類等を整えます。
まず、最初に行わなかればならないのは、研究対象の人格を守ることを目的とした大学内部の期間による研究計画等の審査を受けることです。(IRB)原則として、どのような研究でも、人間を相手に行う研究に関しては、許可を申請しなければなりません。
研究計画に沿ったプログラムが実施できるよう、一つ一つ準備を進めていきます。

2010年5月5日水曜日

イリノイ州高等教育局の補助金


補助金の交付が決まって、今日は、シカゴから車で2時間半ほどのところにあるブルーミントンで行われた第一回の顔合わせに行ってきました。
ブルーミントンには、イリノイ州立大学があり、今回の補助金プログラムの外部評価をイリノイ州立大学が行う関係で、ここで会議が行われたとのことです。今年は、州全体で10のプロジェクトがそれぞれ2千数百万円の補助金をうけとり、3年間のプロジェクトの第1年目にとりくみます。ただ、この補助金はもともと連邦政府からの補助金を州の裁量で分配しているので、連邦政府の今後の方針によって、2年目、3年目に、1年目と同様の金額がつくかどうかは確定できないということです。
何れにしろ、第1年目をしっかり行うことがまずは第一、着実に計画を実行していくことに焦点を絞りたいと思います。

シカゴから1時間もドライブすると見渡す限りの畑が続きます。まだ、トウモロコシの作付けには早いようで、黒々とした畑が見渡す限りに広がっています。このような景色を見るたびに、アメリカは偉大な農業国であることを思い起こします。

2010年5月4日火曜日

AP*MSEC スタッフミーテリング

昨年秋から、ずっと忙しさに追い回されて行っていなかったスタッフ ミーテリングを行いました。
私とTomのほか、2人のGraduate Assistants とこの先2週間の打ち合わせをしました。
懸案になっていたホームページの全面改訂を完成させ、ホームページで授業研究夏期講座の受付を開始できるようにします。
2週間後には、新しくなったホームページをご紹介できるように詰めていきます。

2010年5月2日日曜日

セーリングの季節到来


カンファレンスにきていただいた吉田さんと、土曜日の午後、ミシガン湖に出ました。
まだ、少々風が冷たく、天気も今ひとつでしたが、シーズンはじめの湖は他に出ているヨットもほとんどなく、広い湖を独り占めの気分です。
昨年、一昨年と忙しさにかまけて湖には出ていませんでしたが、今年は少し積極的に時間を作ろうと思っています。

2010年5月1日土曜日

打ち上げ


金曜日の午後、恒例となった打ち上げを行いました。
シカゴ授業研究グループの先生方の力なしではなし得ないカンファレンスの成功を祝って、また、授業をしてくださった先生の慰労を込めて、みんなで乾杯をしました。
場所は、例によってITTO寿司、おいしいお寿司に、生ビールで乾杯というのは、授業研究会につきものです。

シカゴ授業研究カンファレンス 第二日目



会場をかえて、第二日目を行いました。
全体講演に加えて、シカゴで授業研究を行っている先生方に分科会形式で発表をしていただきました。今年一年間行った実践に、全米各地からいらした先生方が、熱心に聞き入ってくださいました。
今年は、いくつかの理由から規模を縮小して行いましたが、来年は、第10回の記念となるので、3日間のカンファレンスを計画したいと思っています。