2009年5月30日土曜日

週末野外コンサート


学年末、卒業式まであと2週間
まだ、授業も、期末試験も残っているというのに、学内は早くも夏休み気分です。
今日、金曜日の午後は、大学の中庭に、特設の舞台を設置して野外コンサートを行うようです。
午後から準備が始まり、夕方からのコンサートに備えていました。
夏時間のせいで、日が長く、今頃はよる9時近くまで日が沈みません。5時に仕事が終わっても、それからジョギングをしたり、ヨットに乗ったり、またゴルフをしたりすることもできます。

2009年5月29日金曜日

マイルス・デイビス・アカデミー





午後から、トムとスティーブと一緒に、昨年新しくオープンした公立の小中学校(幼稚園から8年生まで)マイルス・デイビス・アカデミーに行き、校長、副校長、そして教員研修の担当者と会ってきました。
この学校は。シカゴの中でも最も荒れている地区に建てられた最新の設備をもつ学校です。写真のように、空き家になった家が点在する地域に、忽然と3階建てのモダンな校舎が建っている何とも奇妙の光景です。
この学校は、昨年も、夏の授業研究講座に2チーム10 人の先生方を送ってきたところです。参加した先生方は、新しい学校をオープンするということで張り切ってこられたのですが、その後、校長、副校長の両方が交代になったり、波乱の第一年目を過ごしたようです。
来年は、今日会った新しい校長、副校長のもと、心機一転、授業研究に取り組むということで今日のミーティングを行ったというわけです。
今年も、8人の先生方を一週間の夏期講座に参加させ、彼らに、年会数回の研究授業をしてもらい、校内の他の先生方にも実際に授業研究を体験し学んでもらおうと考えています。
荒れた地域に新しくオープンした学校が、地域の中核となれるよう、何処まで応援できるか楽しみです。

2009年5月28日木曜日

原稿をおくりました

筑波大附属小学校から依頼されていた『算数授業研究64号』の原稿を送りました。
今回の特集は、「創造性と独自性」だということです。私は、アメリカの大学での経験などを織り交ぜながら、「独自性を育む算数教育」という題でかいてみました。
独自性というと、ある種の才能を持った人が他人にまねの出来ないようなひらめきをもとに新しい考えを生み出すようにとられますが、アメリカの大学における院生のトレーニングなどをみていると、持って生まれた才能というよりも、いかにして独自性を生むような考え方を身につけるかという点に、教育の重点があてられているように思えます。そして、その点では確かに日本の教育は改善の余地を持っているように思いますが、いかがでしょうか。

2009年5月27日水曜日

来年度予算編成

春学期も、今週と来週を残すのみとなりました。このあと期末試験週間をあけて、6月13日土曜日が卒業式です。
大学の予算は、6月いっぱいで年度が切り替わり、7月1日から新年度の予算がスタートします。そんなわけで、今日は一日、来年度の予算を請求するためのおおまかな案を練りました。
日本ではあまりないことかもしれませんが、アメリカでは、パートタイムのスタッフを雇ったり、院生や学部生を雇ったりすることがままあります。専門の知識や特技をもった学生(特に院生)をスタッフとして雇うことは、人材を活用する上で、大学にとっても本人にもいいことだとおもいます。けれども、これらの臨時職員の給料をどこから絞り出すかなど、予算を作成するのは結構面倒です。
明日、午前中に学部長と会って予算の折衝が始まります。さて、来年はどうなるでしょうか・・・

2009年5月24日日曜日

メモリアルデーの週末


5月の最終月曜日は、メモリアルデーの休日です。
この3連休から、アメリカの夏は始まります。シカゴでは、この週末、日曜日の早朝にバイク・ザ・ドライブが行われます。普段は自動車専用の片側4車線、レイク・ショア・ドライブを早朝から自転車専用に解放し、参加者は、50マイル(約80km)のサイクリングを楽しみます。
写真は、以前に参加したときにとったものです。
三学期制の大学では、5月中旬から夏休みがはじまっており、シカゴは、これから9月の第一週のレーバーデーまで一年で一番美しい夏を迎えます。

2009年5月23日土曜日

夏が来ました


いつまでも肌寒い日が続いていた5月ですが、昨日辺りからようやく夏がやってきた感じです。
街をゆくひとの服装も一気に夏になりました。
陽気が良くなったせいもあり、先週から、なるべく大学まで歩いていくようにしています。片道20分少々の道のりは、考え事をするのに最適です。朝は、その日一日の予定を確認し、帰りは、一日を振り返る。また、Podcastで日本のラジオ番組を聞くのにもいい距離です。

2009年5月21日木曜日

APEC人材開発ワーキンググループミーティング ディナー会場下見



昨年暮れから準備を進めていた APEC人材開発ワーキンググループのミーティングまであと約一ヶ月となしました。
今回の会議の初日に、DePaul大学の学長の招待で、レセプションとディナーを行うことになっています。会場は、シカゴのダウンタウンにあるパーマーハウス・ホテルです。
昨日は、学部長と一緒にこの会場の下見をしてきました。APECの参加国/地域から参加する約130人のミーティング参加者に加え、各国の領事または大使、さらに大学の学長・学部長そしてシカゴ市長らを招いて行うレセプションとディナーは、写真にあるパーマーハウスのメイン・ダイニングをつかった行われます。また、会議参加者の記念写真撮影場所として、メインダイニング入り口の階段を使うことで話がまとまりました。レセプションには、ジャズバンドを、そしてディナー会場では大学の音楽学部にピアニストをお願いすることで話をすすめることになりました。
APECそのものの活動はアメリカではあまり知られていないので、連邦教育局も力を入れて会議の成功に向けた準備をしてくれています。

2009年5月20日水曜日

新型インフルエンザ

昨晩、DePaul大学のリンカーンパーク・キャンパスで新型インフルエンザに感染した学生が一人報告されました。学生、教授、スタッフ全員に緊急のメールが送られてきました。しかし、アメリカ疾病予防管理センターが、休講、学校の一時閉鎖などを求めなくなったことを理由に、通常の講義等を続けることとしています。
一方、今日、NHKのニュースで、滋賀県で第一号の感染者がみつかり、感染者の通う大学を始め、地域の学校などがぞくぞく休校等の措置をとったことが伝えられていました。
この両国の対応の違い、どちらが適切なのかは結果を見てみないとわかりません。

これまでは、アメリカの判断は常に理にかなっていて、日本の対応が異なるときには、常にアメリカと違うことが批判の材料になってきました。しかしながら、今回、アメリカが世界的な金融危機の発端になったことから、アメリカの判断が常に正しいとはいえない、という見方が広まりつつあると思います。
異なる判断をすることは、決してどちらから間違っているというわけではありません。日本は、日本の判断に自信を持ち、アメリカの対応に惑わされることなく、自らの判断に従った対策を徹底すべきだと思っています。

幼稚園から消えつつある遊びの時間

以前、このページで紹介したアメリカの幼稚園教育の現状について、おもしろい研究結果が公表されました
最近の幼稚園では、毎日、少なくとも2時間から3時間にわたって読み書きや算数の”授業”、そしてペーパーテストやその練習が行われ、遊びの時間が減っているというものです。
この背景には、家庭の教育力の低下などから、入学以前に学ぶ機会が十分でない子供たちの最低学力の保障といった社会的課題があるのですが、レポートは、かといって現在多くの幼稚園が向かっている方向は、しっかりとした研究などに裏打ちされた根拠のあるものではないことを強調し、長期的に見た場合深刻な問題をもたらすと指摘しています。
このことは、日本のお受験ブームとは違った角度からの現象ですが、いずれにしろ8歳以下の子供に、知識や技能獲得のための過度の練習やテストのための準備をさせるというのは適当ではないというメッセージ、を深刻に受け止めるべき内容だと思います。

2009年5月18日月曜日

カンファレンス第三日目の授業



この授業は、確か1990年頃、世田谷区の小学校算数授業研究会でおこなった公開授業のために考えたものです。
教室の壁に、その日の日付を表示するために、数字の書いてあるカードを用意したいけれども、いったどんなカードを何枚用意したらいいかという問題の解決を通して、十進位取り記数法についての理解を深めようというものです。
この授業は、その後、日本で何回か試しましたが、アメリカでは、この春、ミルズ・カレッジで行った一週間にわたる研究授業の初日に行ったのが最初です。
今回は、これらの経験を基に、英語で指導案を書き、実践しました。対象は、シカゴの公立学校に学ぶ、3年生の子供たち20名、ほとんどが中南米の移民の子供たちでした。
最初、31枚のカードが必要だと答えた子供たちでしたが、最後には、12枚のカードがあれば1から31までの日付を表示することができると言うところまでこぎつけることができました。カードの裏表を使った場合の話にまでは至りませんでしたが、子供たちはとても熱心に発言してくれました。

2009年5月17日日曜日

来年度の授業研究サポートに補助金交付決定

先日、地域の財団に提出していた補助金の申請が通ったという知らせを受けました。
先生方を対象とした授業研究夏期講座にはじまる一年間のプログラムに今年も予算が付いたわけです。
今年で3年目を迎えるこのプログラムには、既に、地域の3つの学校から、合計5つのチーム(各チーム4人から6人)が参加する意志を表明しています。さっそくAP*MSECでは、今回ついた予算をもとに、1年間の具体的なプランを考えます。

2009年5月16日土曜日

カンファレンス第二日目の授業


カンファレンス第二日目の授業、微分の授業を振り返ってみます。
この授業は、昨年夏の授業研究夏期講座に参加した高等学校のチームがデザインした授業です。このチームは、夏の講座の間、5日間かけて検討した授業を基に昨年の11月に研究授業を行い、今回の授業は11月の協議会の内容を反映した第二回目の授業です。それぞれの授業は対象学級、指導者も異なりますが、基本的な流れは共通です。
授業は、微分の仕方について学習する前の段階で、f'(x) が f(x) のグラフの傾きを表すということを学習した後に、与えられたf'(x)の条件からf(x)のグラフを考えるというものでした。授業は3つの問題解決からなり、4-5人のグループで高校生たちが熱心に話し合っている様子は、とても微笑ましいものでした。
日本でもそうでしょうが、高等学校の数学の授業、しかも微分の授業で、生徒たちが仲間と楽しそうに問題を考え、率直な議論をする授業というのはなかなか見られません。正直、前回と今回のこのチームの授業は、私のこれまでの経験の中で本当に数少ない、生徒たちが数学を楽しんでいる様子が見られた授業でした。

2009年5月14日木曜日

学習指導要領英訳

文部科学省が、4月21日に学習指導要領各教科の英語訳を公表したというお知らせを頂きました。
全教科の英訳がこのページからダウンロードできます。ただし、文部科学省は”仮訳”としているので、今後修正が出る可能性はあるかと思います。
私の知っている限り、文部科学省が、自身で学習指導要領の英語訳を発表したのは初めてだと思います。これは、日本の教育が国際化する上で画期的な第一歩だと評価できるでしょう。できれば、各教科の解説書も正式に英語にしてただけるとありがたいのですが・・・
一つ残念なことは、せっかくの英語訳が、文部科学省の英語のホームページからリンクされていないことです。せっかくの英語訳が、日本語ページからだけしかダウンロードできないというのは、海外の教育関係者にとってはあまりありがたいことではないと思います。

カンファレンス第一日目の授業



カンファレンス初日の授業、平方根を導入する授業を振り返ってみます。
アメリカでは、一般に、負の数、平方根などは、日本よりも早い時期に導入しています。
この平方根を挿入する授業は、全米科学財団の補助金によるプロジェクトで開発された教科書の一つ、Connected Mathematics (CMP) を基に考えられた指導案でした。
CMPでは、まずジオボードに様々な正方形を作らせ、その正方形の面積を、ジオボードの方眼の数から見いだし、この面積から逆に、正方形の求積公式をもとに一辺の長さを求める活動を通して、平方根を導入します。
例えば、ジオボードの上に面積が8平方ユニットの正方形を作ります。(この正方形は、ジオボードの外枠に対して45°傾いた位置になります)この正方形の面積は、ジオボード上の正方形をうまく数えると簡単に求められますが、この辺の長さは小数で表すことは出来ません。
つまり(一辺の長さ)×(一辺の長さ)=8 になるような一辺の長さをどう表現するかという課題が生じるわけです。
CMPでは、このような場面を利用して、平方根は、このような数を表すときに使います。という形で導入するわけです。
具体物を使った活動を通して、平方根の必要な場面を設定し、子供たちに導入するという考え方は、活動中心で理にかなっているように見えますが、なかなか現実はそうはいかないというのが、一般の先生方の考えな様です。
トムの授業は、この指導の問題点をうまく浮き彫りにしました。具体的には、生徒が、面積の概念(単位面積のいくつ分)と求積公式の関係を十分に理解していないと、この活動は彼らにとってちんぷんかんぷんになると言うことです。授業の中では、子供たちがこのジレンマをうまく表現してくれました。
研究授業を通して、一見おもしろく、うまくいきそうな授業も、生徒の既習事項の習得の度合いによって、かえって混乱の原因になる可能性を秘めていることを教えてくれました。

2009年5月13日水曜日

5月の東京行きを延期

授業研究カンファレンスが終わって、AP*MSECは一息つきたいところですが、なかなかそうはいきません。
事務の担当者が変わることになり、カンファレンスの支払い等々、細々としたことに手がかかっています。それでも、今週になって青空が続き、少しは初夏らしい陽気になりつつあります。3学期制の大学では、そろそろ卒業式です。DePaulは4学期制なので、最後の学期が6月上旬までありますが、街はそろそろ夏の気分になりつつあります。

5月下旬に予定していた東京行きですが、諸般の事情を考え、7月下旬に延期することにしました。
7月下旬は、インドネシア、そしてシンガポールでそれぞれ仕事を済ませた後、東京に一週間ほど滞在する予定です。

2009年5月12日火曜日

カンファレンスの打ち上げ


授業研究カンファレンスの終了後には、大学近くの寿司やさん「一統寿司」で打ち上げをすることになっています。
今回で、第8回目ですが、この打ち上げは一回も欠かさずにやってきました。
例年ですと、日本からのゲストの先生方などを交えて大人数でしますが、今年はシカゴ授業研究会のメンバーを中心10人とこぢんまりとしていました。それでも、乾杯に始まって大いに盛り上がり、最後はお寿司しめました。
今年も、無事に3日間のカンファレンスを終え、ほっとすると同時に、既にみんな、来年はああしよう、こうしようと話し合っていました。

2009年5月10日日曜日

第8回授業研究カンファレンス 第三日目



最終日はいつも土曜日となるため、参加人数が少なくなります。しかも、この土曜日に参加されるのは、特に熱心な方々が多いので、いつも研究授業後の協議会が、より授業研究会らしい充実したものになります。
朝一番に、渡辺さんが、高等学校における証明の素地となる考え方は小学校から育てるべきだ、そして証明を支えるのは「なぜだろう」知的な好奇心だ、という話しをしてくださいました。
その後、分科会発表の後、私が、3年生の子供たちを相手に、研究授業を行いました。
Sabin小学校の子供たちは、とても素直で、なかなか面白い授業が出来ました。

新型インフルエンザの影響もなく、今年も、参加者に満足していただける授業研究カンファレンスが出来ました。

2009年5月9日土曜日

第8回授業研究カンファレンス 第二日目


今年の第二日目は、高等学校で行われている授業研究に焦点を当てて行いました。
午前中は、マサチューセッツ州を中心に高等学校の授業研究をサポートしているEDCのゴルマン氏のプロジェクト、そしてシカゴ郊外のStevenson高校の副校長で、NCTMの理事をつとめ終えたばかりの、カーター氏に来ていただき、この高校で行っている授業研究を取り入れた2年間にわたる初任者研修のシステムについて話を伺いました。
午後からは、シカゴ市内のジョーンズ高校の生徒と先生に来ていただき、微分の概念を理解させることをねらった数学の研究授業が行われました。
日本では高校での研究授業は珍しいかと思いますが、アメリカでは意外に高等学校の先生方の間で授業研究が行われています。
生徒たちが微分について熱心に議論している様子は、参観者に大変いい刺激になった様です。けれども、それ以上に刺激になったのは、研究協議会でジョンズ高校の先生方をまじえて行われた熱のこもったパネルディスカッションだったようです。
アメリカの授業研究の質が、年々確実に高まっているのを実感しました。

2009年5月8日金曜日

第8回授業研究カンファレンス 第一日目



好天に恵まれ、カンファレンスの第一日目が無事に終了しました。
午前中は、授業研究とは何か、と言うことを中心に、これまで授業研究を体験したことの無い人、この授業研究カンファレンスに始めた参加する人のための時間としました。吉田さんに、授業研究の紹介をしていただき、これに私が続き、研究授業から何を学べるのか、またどのようにして授業を観たらいいのか、と言うことを話しました。
午後は、トムが、7年生(日本の中学1年生)に、平方根を導入する授業をしました。
子供たちがとても活発に議論をして、なかなかいい授業になりました。

2009年5月7日木曜日

前時の授業


カンファレンスの準備の合間を縫って、Sabin小学校の3年生の教室を借り、前時の授業をしました。
私の公開授業は、土曜日なので、学級全員がそろうことは出来ませんが、それでも何とか20人の子供たちが来てくれる予定です。
担任の先生はもちろん、校長先生の理解があってこそ出来ることです。
授業は、一から十までの数の書いてあるカードから2枚を選らび、これを使って2桁どうしの引き算を作ります。そして、いくつか引き算をしたあとに、差が18になるような引き算を作るにはどうしたらいいかという問いについて考えました。
中南米からの移民の子供たちがほとんどの学校ですが、どの子もとても素直で、熱心に授業に取り組んでくれました。
土曜日が楽しみです。

2009年5月6日水曜日

授業研究カンファレンス準備

今年で第8回目を迎える授業研究カンファレンスには、全米はもちろん、オーストラリアなどから約120名の参加申し込みがありました。
第一回目は、参加者40名弱で始めたこのカンファレンスは、日程も1日から3日間にのび、今年は、3つの公開研究授業に加えて、4つのの招待講演、10の分科会と盛りだくさんです。
今日の段階で、参加者用の資料は一応用意が終わり、名札の印刷もできました。あとは指導案の印刷を残す程度となりました。
日本のカンファレンスと異なり、アメリカでは多くの場合、朝食や昼食、軽いスナックなどが用意されます。こちらの方も、大学のケータリングに注文をすませ、あとは当日を待つばかりです。
初日に公開授業をするトムは、昨日、今日、明日と近所の中学校に事前授業に行っています。
日本から参加される予定だった先生からは、出張が中止となって参加できない旨のご連絡を頂きましたが、アメリカ各地からの参加者は予定通り飛行機に乗って参加されるようです。幸い、招待後援者および発表者も全員予定通りに参加されるようです。
ただ、カンファレンス前日の明日、シカゴ地方では雷雨の予想が出ています。あとは飛行機の便に乱れが出ないことを祈るのみです。

2009年5月5日火曜日

新型インフルエンザ その後

日本では、連休中の海外旅行の帰国ラッシュと新型インフルエンザに対する特別の検疫とが重なって大変だと聞きます。
また、街を歩くと、日本国内で発症例がないにもかかわらずマスクをしている人が多きと聞きます。
以前、このページでもふれたように、シカゴの街では、これまでマスクをしている人は一人も見かけていません。また、この週末は、ようやく春らしい(初夏らしい)気候になったせいか、街角は人であふれ、野球観戦や様々な催し物に出かける人の姿はまったく普段と変わりありません。
しかしながら、薬局のチェーンに行くと、マスクは全部売り切れ、医療関係者に聞くと、タミフルは注文しても手に入らない情況だと聞きました。日本の様に、国民をあげて警戒するような姿は見られませんが、準備している人はしっかかり準備している、ということなのでしょうか。
幸いなことに、木曜日から行われるカンファレンスの参加者からキャンセルの申し出はほとんどありませんし、研究授業の参加する子供たちも全く予定通りということです。
今週もまた、忙しくなります。

2009年5月1日金曜日

NCTM 2010 発表申し込み

今日が締め切りです。
いつもぎりぎりになってしまいますが、今朝、一番で、申し込みを済ませました。
アメリカの研究会等の発表申し込みは、いま全てオンラインです。参加費用の払い込み等も全てクレジットカードを使ってオンラインで済ませます。このあたり、日本の学会は、まだまだ保守的なようです。もっとも、世界中から発表の申し込みがあったり、また参加者申し込みがあったりする学会では、郵便振替というわけにはいかないとおもいますが

今年は、授業研究について発表したので、来年は、日本の算数教科書からいくつかの単元導入問題を取り上げ、問題解決型の授業を通して、問題場面と関連づけて概念を獲得するための工夫について話しをしようと思っています。

日本の授業研究のよさ、再発見

文部科学省が編集している初等教育資料5月号に書かせていただいた表記の拙稿が出来上がってきました。
アメリカからみた日本の授業研究の魅力と底力が、日本の先生方に伝われば幸いです。
先生方の忌憚のないご意見をお待ちしております。