2009年12月31日木曜日

Twitter

先日、日本のポッドキャストを聞いていたところ、日本でもずいぶんTwitter(ツイッター)を使う人が増えているという話を聞きました。
アメリカでは、Facebookとともに、まわりじゅうに人が楽しんでいるようです。
私も、調べ事をするために Facebook のアカウントだけは作りましたが、のめり込みそうなので使っていません。それでも、たまに、しばらく会っていない友人から Facebook の招待状をもらいます。とても失礼なのですが、使わないことにしているので、返事はしていません。
というわけなので、アカウントはもっているものの、誰ともつながっていないという幽霊会員?です。
このブログも一年間、ずいぶん多くのみなさんに読んでいただいています。
ブログも日に日に進化しているようですが、FacebookやTwitterのほうが、やはり便利なのでしょうか?
それとも、日本のみなさんは、ミクシーをつかっているのでしょうか。

静かな年末、こつこつと仕事をしながら、こんなことを考えました。

2009年12月26日土曜日

アップル タブレット

昨日12月24日、アップル・コンピュータの株価が急激に上昇し、上場以来の最高値を更新しました。
原因は、これまでうわさされていたアップルのタブレットPCが、いよいよ1月に発表されるという噂が広まったからだと言うことです。
このタブレットPCは、おそらくiPhone や iPod touchの大型判で、音楽、映画にくわえて、電子書籍が読めることが大きな特徴だと言うことです。そして、アップルは、この新しい携帯用タブレットで、電子書籍の市場にも参入し、これまでキンドルが先行していたマーケットに乗り込んでいくという予想です。

このことは、実は、教育の世界にも大きな変化をもたらす可能性を秘めています。
アメリカでは、これまで既に教科書の電子化の動きがすすんできました。数学の教科書の中には、教科書を電子ファイルで配布し、学校が生徒に貸し出すノート・パソコンに電子教科書のファイルが入れられており、生徒は分厚い教科書の変わりにパソコンを教科書として使い始めているところもあります。
ここに、生徒が既に使い慣れているiPhone や iPod touch同様の小型タブレットPCが発売され、教科書会社が教科書を印刷せず、電子ファイルで販売することになれば、教科書電子化の流れは一気に加速すると考えられます。またこのアップルの端末は、iTuneストアにもつながるはずなので、ファイルのアップデートも、またグラフ電卓、図形作成ソフトなども、他のソフトウェアと同様、安価でダウンロード可能になることでしょう。
アップルは、これまでも教育に対してかなり積極的なサポートをしてきています。このような状況を考えると、来年は教育界にとって、ある意味、歴史的な変化の波が訪れることになるのではないかと予想できます。

2009年12月25日金曜日

Freezing rain


南からの暖かい風が、昨晩の雪を雨にかえました。
けれども、まだ気温が低いので、降った雨がその場で氷に変わる Freezing rain になりました。
今朝起きると、木々も、道路も、そして駐車してある車も、全てが5ミリメートルほどの厚さの氷で包まれていました。
風で街路樹の枝が揺れる度に、バキバキと氷の割れる音がします。
人気の少ない静かなクリスマス・イブは、きらきらと輝く氷の世界になりました。

2009年12月24日木曜日

静かな街


サンクスギビングとならんで、クリスマス休暇のこの時期は、都会の人影がまばらになります。ちょうど、東京の正月3が日のようになります。
普段、路上駐車するスペースを見つけるのが大変な市内でも、数日前からちらちらと舞っている雪がつもり始めた通りには、あちこちに路上駐車のスペースが空いています。
e-mailの数もめっきりと少なくなり、プロポーズ書きの能率が上がります。

2009年12月22日火曜日

ホリデー休業

今日から、大学は休みに入ります。
秋学期は既に11月第3週から始まっていたので学生は既に休みでしたが、今日で全てのスタッフも年内の仕事を終え、1月3日の冬学期開始まで大学の建物は原則として無人になります。一般の州立大学などは、企業などと同様、クリスマスと元日のみ祝日となり、それ以外はofficeなど通常どおり開いてるかと思いますが、DePaul大学はカトリック系の大学であるためか、一年を通してこの時期だけは、完全に建物をクローズドし、暖房の温度も通常よりも低く、照明も最低限にします。
今日が、年内最期ということもあって、例年、学部毎に、「今日は昼でofficeを閉める」とか「午後3時で早じまいにする」といったメールが流れてきます。
昨年もそうでしたが、AP*MSECでは、残念ながら休み中も仕事が山積しているので、それぞれ自宅で仕事をし、オンラインでコミニュケーションをはかります。

2009年12月21日月曜日

アメリカ共通カリキュラムへの動き

現在進められているアメリカ各州の共通カリキュラムへの動きですが、以前言われていた動きよりも少し遅れながらも、実現の方向に動いているようです。
The Common Core Standards Initiative は National Governors Association および Council of Chief State School Officers によってリードされ、 Achieve という組織が具体的な作業をしているようです。
来年1月早々にも、k-12(幼稚園から高校修了段階)までの共通スタンダードの素案を発表し、2月には正式に決定すると言うことです。
この後は、アメリカ連邦教育局からの補助金などが交付され、この共通スタンダードを採用した州でのカリキュラムの具現化に動いていく予定と言うことです。この連邦教育局から各州に交付される補助金の総額は、$4.35 billion 日本円にすると約4000億円ということです。(Achive Newsletter Dec 2009より)
長官のダンカン氏が、昨年のNCTM年会で、「この経済危機は、教育にとってperfect stormであり、これを機に大胆な教育改革を実現する」といっていた話しが、直着と実現に向かっているようです。

2009年12月19日土曜日

スタッフとの打ち合わせ

今日は、トムと私で、教育学部のスタッフ2人と作業分担の打ち合わせをしました。
3年計画の初年度として、$325,000(約3000万円)、3年間ではこの3倍となる予算のの使い道には、様々な条件がつけられているので、スタッフが、私たちの原案に基づいて計算し、この金額におさまるかを吟味してくれます。この計算をもとに、プログラムの中身を再調整し、妥当性のあるものにします。
また、各学校に送るプログラムの参加意志を問う手紙は、大学と各学校との申し合わせということになるので、実際に学校に送る前に、大学としての承認をとらなければなりません。来週の火曜日でスタッフの年内の仕事はおわりになるので、この週末、私たちの方で少し仕事をしておかないと、なりません。
午後、会計のスタッフから、予算の概算ができてきました。例によって限度額を超えてしまっているので、週末、何処を削るか考えなければなりません。

2009年12月18日金曜日

プロポーザル打ち合わせ

今日の午前中の打ち合わせで、プログラムの概要がかたまりました。
数学科の教授と、教育学部の教授で作業を分担し、これから概要を具体化していきます。
早速、明日、原案に従って参加の意向を各学校に打診し、プログラム参加の意思を文書として提出していただきます。そのために、私が、プログラムの具体的な内容を決め、プログラムの目的との整合性をとります。
トムは、APーMSECで作成した様々な文書・レポート・趣意書を整理し、プログラムの必要性、妥当性をわかりやすくまとめていきます。
また、他の参加者は、それぞれに分担して関係機関との折衝を行います。
今日の、話し合いを整理して、明日、スタッフとのミーティングを行います。

2009年12月17日木曜日

プロポーザルの準備

昨日に続き、いくつかの打ち合わせを行いました。
今回のプロジェクトは、高等学校の代数に焦点を合わせ、生徒の学力向上を目指し、授業研究を中心とした通年の現職教育プログラムを試行しようという方向でまとまってきました。
対象となる学校は、いまのところ、5-6校程度、参加する教員の人数は25人をめどに予算の組み立てを考えていきます。
このプロポーザルに関わる教授やスタッフの人件費などの計算等を経て、プログラムの概要を見直し、明日の午前中に予定している打ち合わせで原案を固めます。

2009年12月16日水曜日

プロポーザル打ち合わせ

今日は、朝から、いくつものミーティングを通して、プロポーザルの概要を固めていきました。
今回のプロポーザルは、生徒の成績が芳しくない学校で教える先生方を対象とした教員研修の充実を目的としている補助金なので、何処の学校を対象に、どのような研修計画を立てるかによって、それに必要な予算も変わってきます。
まず、補助金の趣旨を理解し、その対象として最も適している学校に問い合わせ、3年間という長い期間、こちらの計画する内容に即した教員研修に参加してくれるか、また、その為の予算はどの程度必要になるかを見積もってから、計画の概要を見直し、詰めていきます。
いまのところ、シカゴ市内の公立学高校を2校、市立の小規模な高校を4校対象にしぼり、交渉を進めていくことにしました。
年末の休みに入ってしまうと、先生方とは連絡が取りにくくなるので、今週が、相手校探しの山場になります。

2009年12月15日火曜日

機上でのインターネット

週末、私用で出かけ、久しぶりにアメリカン航空の国内線に乗りました。
すると、機内でのWifiが使えるようになっていました。
まだ、試用期間のようで無料で使えるパスワードを配っていました。複雑な手続きを根気よくすませ実際使ってみました。
一度にたくさんの利用があったせいか、つながるまでかなり時間がかかりましたが、つながってみると、そこそこ使えました。
ただ、ファイルのダウンロードなどには果てしなく時間がかかり、添付書類のあるようなメールの受け取りはできませんでした。
サービス期間(12月中)が終わると、一回の利用に12ドルかかります。
国際線ならばともかく、2-3時間程度の国内線だと、結構な金額を払って使い勝手の悪いインターネット接続を使う人はそれほどいないのではないかという印象をうけました。
一昔前、飛行機の座席一つ一つにほとんど誰も使わない電話が設置されてことを思うと、値段の設定によっては、機内電話の二の舞になりかねないと思いました。

2009年12月11日金曜日

Evanston Township Hight School 校内研究授業


今日、第一回の校内研究授業を行いました。
午前中は9年生の幾何の授業、午後は10年生の三角関数の授業でした。
全校生徒数3000人のこの高校には、31名の数学の先生が居ます。その先生方全員が、午前、午後それぞれの研究授業を参観し、直後にそれぞれ1時間少々の研究協議会を行いました。これは、おそらく学校の歴史始まって以来のことではないでしょうか。
「何で、数学科全員で一つの授業をみなければならないのか」と質問していた先生方も、2つの研究協議会を経験し、「なるほど、全員が参加する事が重要だ」と、その意義を実感してくれたようです。
さすが、伝統のあるシカゴ郊外の公立学校だけあって、協議会の内容はなかなかのものでした。
これなら、2回目、3回目とかなりつっこんだ校内研究が出来そうだと、今後がさらに楽しみになりました。

2009年12月10日木曜日

プロポーザル

11月の終わりに仮申請を出しておいたイリノイ州の補助金ですが、ここに来てようやく教育学部のプロポーザルとして書くことになりました。
1月中旬締め切りと、例によって締め切りぎりぎりの決断ですが、せっかくやるので、なんとかよいプローポーザルにしようと準備を始めました。
そんなわけで、今日は、朝から次々に4つほどの打ち合わせをこなし、あっという間に日が暮れました。
大学の外に出てみると、激しい雪が降っていました。
今、夜、10時過ぎの気温は、氷点下8℃、今夜は氷点下17℃まで下がり、明日は最高気温も氷点下10℃まであがらないという予想です。
いよいよシカゴの本格的な冬がやってきました。

2009年12月9日水曜日

APEC数学教育カンファレンスの準備

タイのリゾート、サムイ島で3月8日月曜日から3月13日金曜日までの予定で行うAPEC数学教育カンファレンス、まだカンファレンスの正式タイトルは決まっていませんが、原案づくりは大詰めにきています。
APEC各国から、どれぞれの分野の専門家15人を招いて行うカンファレンスの目的は、21世紀の数学教育を目指してAPEC各国への提言をまとめるというものです。これは、アメリカ政府が中心になり、タイ政府の協力を得て行うAPEC公認プロジェクトで、本年、来年の2年間の活動に、APECからの予算、並びにアメリカ政府からの予算が付いているものです。
それぞれの分野の専門家には既に招待状を送り、ごく一部を除いて招待講演者が決まりました。
あとは、これら招待講演者とともにパネルディスカッションに参加し、発展途上国としての意見を吸い上げ、提言をまとめる進行役5人の決定と、大会の案内(これをAPECではAdministrative Circularといっているようです)の作成です。
12月中には、基本的な内容を全て確定し、案内を流そうと計画しています。

2009年12月8日火曜日

朝起きると、今年初めての積雪がありました。
といっても、数センチ、気温もそう低くなかったので、午後には溶けていました。
明日から、明後日にかけて、少しまとまった雪が降る予報が出ています。
その後、木曜日からは気温が下がり、日中の最高気温が氷点下の日が続くようです。
あしたの朝は、少し早く起きて、この冬初めての雪かきを覚悟しなければならないかもしれません。

2009年12月5日土曜日

地域に広がる授業研究


午前中の公開授業を終えた後、すぐに大学に戻り、授業研究のワークショップをしました。
これまで地域の小学校2校と続けてきた授業研究を、地域の教育委員会のバックアップを得て、より多くの学校で行おうということから、今日のワークショップになりました。
地域の学校に、授業研究をやってみたい先生方はどうぞ、と呼びかけたところ、約40人の先生方が集まってくださいました。
これらの先生方の中から、今年度は2-3のチームを作り、それぞれに公開授業研究会を行っていただき、これをもとに来年度につなげようという考えです。
地域の学校に、授業研究が根付く大きなチャンスがやってきたようです。

アメリカの教育事情視察 (4)


今日は、学校視察の最終日、Jones College Prep高校で行った公開授業研究会に参加していただきました。
日本の中学校3年生にあたる学年の授業で、数量関係のグラフに関する授業でした。
日本の高等学校では、あまり活発に授業研究が行われていないそうですが、シカゴでは最近、高等学校の数学の授業研究が盛んに行われるようになりつつあります。
昨日に引き続き、授業中、グループで考えたり、自分の意見を積極的に発言する生徒たちの姿は、日本の先生方にどのようにうつったのでしょうか。
先生方のレポートが楽しみです。

2009年12月4日金曜日

アメリカの教育事情視察 (3)


今日は、シカゴ市から一歩外へ出て、郊外の学校を2校参観して頂きました。
午前中は、私たちが今、授業研究のお手伝いをしているEvanston Township High Schoolです。
ここでは、まず先生方に学校の概要を理解していただき、続いて実際に幾何の授業を参観した頂きました。そして、数学科の先生方に、日本の先生方からの質問に応えていただきました。
日本の高校生は、あまり授業中発言することがないということですが、幾何の授業で見た子供たちは、活発に自分たちの意見を交換していました。

2009年12月3日木曜日

アメリカの教育事情視察 (2)

月曜日に1校、火曜日に2校、水曜日に1校と、日本から視察に来られた先生方に、シカゴ市内の学校を視察していただきました。
公立のマグネット・スクール、低所得者層の子供たちが多く通う公立学校、そして、シカゴ市立の職業高校、さらに、シカゴでトップクラスの伝統のある私立学校と、一言で「アメリカの学校は・・・」とは言えない事情を理解していただこうと、幅広い学校を選びました。
同じ市内にあって、実に様々な人種、階層の子供たちを教育するそれぞれの努力の一端に触れていただけたのではないかと思います。