2009年7月25日土曜日

東京へ

泊まっていたラッフルズ・タウン・クラブには、朝の5時、NIEの教授のご主人がわざわざ迎えに来て車でチャンギ国際空港まで送ってくれました。空港に着いたのは朝5時半、成田行きのユナイテッド航空便は、朝7時10分予定通りに成田に向けて出発しました。
今回は2日間だけでしたが、NIEの客員教授として、現場の先生を対象とした大学の講座を受け持ちました。シンガポールの学習指導要領の目標達成を目指して、教室に問題解決型の授業を取り入れるためにはどうすればよいかについての講義です。参加者は、この後、各学校にもどり授業研究を通して問題解決型の授業を試みるというのがこの先の流れだそうです。
シンガポールで、NIEが中心となって授業研究を推進しはじめて3年目に入りました。一方、アメリカではシンガポールの教科書が人気を集め、この時期、ラスベガスで世界シンガポール数学教育大会といったカンファレンスがおこなわれていました。この大会での基調講演を終えたシンガポールの数学教育学者ヤップ氏が、空港からそのまま私の講義に駆けつけてきてくれ、一緒にランチをとりながら、アメリカでの大会の様子を話してくれました。大会には、昨今の厳しい学校予算にもかかわらず約800人の参加者が集まり、熱心にシンガポールのカリキュラム、教科書について学んでいたと言うことでした。
私がアメリカからシンガポールに来て日本の数学教育のアイディアを話し、ヤップ氏がシンガポールからアメリカに行ってシンガポールの数学教育のアイディアを話す。
数学教育の世界では、ますます世界が小さくなってきたことを実感しました。
今日から、一週間東京です。

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