2009年4月25日土曜日

統一カリキュラムへの動き

未だに賛否両論の分かれている統一カリキュラムですが、昨日のブログにも書いたように、どうやらアメリカの数学教育は、このような方向で動き出しているようです。
歴史的に、教育は地方のものであり、国家が口出しすることがタブー、といったアメリカでも、問題視しされながらなかなか向上しない数学教育の質を高めるには、統一カリキュラムが必要だという考えが主流を占めるようになってきました。
特に、オバマ大統領になってその動きは加速し、どうやら今年の末には数学の統一カリキュラムが実現するかもしれないという話も聞かれます。ただし、連邦政府が統一カリキュラムを制定するには抵抗が大きすぎると言うことで、第三者機関がカリキュラムを提案し、各州がそれを自主的に採択するという方向になるようです。
しかし、アメリカの大部分は保守的な人々が多数を占めているので、この道のりはまだまだ厳しいかもしれません。しかし実現すれば歴史的な変革です。
本来、この統一カリキュラムが、NCTMのスタンダードの延長上に制定されればいいのですが、いまのところ、どうやらその様な動きはないようです。
今後のアメリカの教育改革の動きからは目を離せません。

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