2009年9月19日土曜日

夏の名残


週末、ミシガン湖沿いにある夏の間だけオープンしている簡易レストランに自転車ででかけました。
今年は、余り夏らしい夏を楽しむこともなく終わってしまったので、最期にランチを食べに出かけました。
ダウンタウンにも近いので、まだ、結構観光客で賑わっていましたが、夏の盛りの賑わいはすっかりかげをひそめています。
普段は、余り意識しませんが、シカゴ市内に住んでいると、自転車でバスなどで本当に気軽に綺麗な景色が楽しめます。

センター プロポーザル 一段落

今日、ようやくプロポーザルと予算の計画がまとまりました。
改めて感じることですが、やる気と能力のある仲間に恵まれると言うことが、いかにすばらしいことかと思いました。
お互い、それぞれの強みを最大限に生かすことが、個々の能力をさらに高めてくれるのではないでしょうか。

いままでに、書いてきたプロポーザルの中で、最高のできではないでしょうか。
もっとも、最終的に、連邦教育局に提出するのは、来月1日です。
もう一度、じっくりと読み直し、何とか、補助金をえられるようにしたいと思います。

2009年9月18日金曜日

センター プロポーザル

今日も引き続き、officeにこもって、予算を計算したり、他の研究者と電話で打ち合わせたりしました。
これと並行して、来週からチリで行う4つの講演の準備に取りかかっています。さらに、11 月中旬にでかけることになったフィリピンでの講演の内容についての問い合わせにも応えたりしました。
11月に日本から来られる先生方の方も先との打ち合わせは、Tomがいろいろと連絡をとってくれています。
新学期がはじまってまだ半月余りですが、なかなかじっくりと考える時間がとれない日々が続いています。

2009年9月17日木曜日

Evanston Township Hight School


先日のこのページで書いたように、今日からエバンストン高校での授業研究ワークショップが始まりました。
今日は、第1回目と言うことで、私は、2時間にわたって、授業研究を通して問題解決型の授業づくりに取り組むための講義を行いました。
アメリカでは1970年代から問題解決の重要性が叫ばれていますが、まだまだ教え込み型の授業が多く、なかなか子供たちが活発に議論するようなところまでには至らないという課題を抱えています。
日本でも、いまだに中学校・高等学校の多くが教師主導の講義型の授業が多く、その為に、子供たちに思考力、応用力の育成に課題があると言われています。
この高等学校は、規模が大きいため、数学の先生だけで32人もいます。この 32人の先生方が、いくつものグループに分かれて指導案を検討し、年度内に数回の研究授業を行う予定です。

2009年9月16日水曜日

センタープロポーザル

昨日、今日、2日間、プロポーザルのために、ずっと自分のofficeにこもっています。
とはいえ、一緒にプロポーザルを書いている方々とは、電話、e-mailで頻繁に連絡を取りながら進めています。同じ建物の一つ上の階にいるtomともメールや電話でやりとりしているのは、どうもおかしなものですが、こうなってくると距離は関係なくなります。

研究の概要については、二転三転しながらも何とかまとまってきましたが、この段階に来て、申請書を最終的にまとめて関係機関に提出するはずのスタッフが、途中で仕事を投げ出して辞めてしまったり、会計担当者が、今になって、予算計画書が複雑すぎて書けないなどと言いだし、頭を痛めています。
一難去ってまた一難。プロポーザルははたして完成するのでしょうか?

ところで、11月、フィリピンにいくことになりました。APEC関係の数学科学に関する会議です。
3月にタイで主催するカンファレンスの下見も兼ねて、参加することにしました。

2009年9月12日土曜日

センタープロポーザル

ここに来て、ようやくプロジェクトの全体像が見えてきました。
5年間、約60の学校、3つの大学、その他の研究機関などを巻き込んで行う研究プロジェクトなので、なかなか全体像がまとまりませんでした。予算が研究の規模に対して適切なものかどうかなど、まだまだ細部を調整し、全体像を固めなければなりませんが。この週末には、何とか形作り、来週いっぱいで仕上げたいところです。

2009年9月11日金曜日

教育学部の会合

今日と明日、2日間にわたって、教育学部の今後について話し合う会があります。
教授だけでなく、スタッフ、他学部の関係者、近隣の教育委員会、ならびに学校関係者も招いて、新しい学部長のもと、教育学部の長期的な展望について話し合う会です。
外部から新しい管理職やリーダーを招くのは、アメリカの企業や大学では日常茶飯事のことで、だいたい、新しいリーダーによって新体制が作られ、これまでのことを継続するよりも、全てを刷新するという方向で進むことが多いようです。
今後、学部の経営方針がどうなるのか、興味深いところです。

2009年9月10日木曜日

Field Foundation

午前中、シカゴのダウンタウンにある、フィールド財団(Field Foundation)を訪れました。
シカゴ市立の学校で行っている授業研究プロジェクトに対する補助をお願できるかどうか、意見を聞くために財団の担当者と話をしてきました。約1時間にわたって、これまで私たちがシカゴの公立学校に対して行ってきたこと、今後の展望などを話したところ、なかなかいい反応が返ってきました。
しかしながら、財団では、今年になってから、州の教育予算節減のあおりを受けたさまざまな団体からの補助金申請が殺到し、現在の情況では、提出された申請のうち実際に補助金を交付できるのは、20%程度になるだろうということです。
けれども、連邦政府系の補助金の倍率が数十倍であることを考えれば、確率は遙かに高く、また、今日の話で相手に我々の意図を理解してもらったので、希望はなきにしもあらずと言うところでしょうか。
次の申請の締め切りが1月なので、これにむけて準備を進めていきたいと思います。

2009年9月9日水曜日

Skype

いよいよ佳境に入ってきた、補助金申請プロポーザルのための会議を行いました、
この週末に2回、そして今日、アメリカ各地4カ所をむすんで、カンファレンスコールをしました。
これまで、カンファレンスコールをするには、スピーカー付き会議専用電話機を使ったり、電話会社に申し込んで複数の電話機で会議をしたりしなければ出来ませんでした。
けれども、ここ数年、アップル・コンピュータに附属している iChatでインターネットによるビデオ会議をしたり、Skypeによるインターネット電話を利用したカンファレンスコールが中心になってきました。特にSkypeを使えば、一度に20人以上が別々のところから会話に参加できるなど、無料な上に大変便利です。ただ、残念なことは、時々、回線がとぎれてしまうことです。今日も、1時間ほどの会議の中で数回、参加者の誰かの回線が切れてしまい、そのたびに、電話をかけ直しました。
インターネット、かなり使い勝手がよくなりましたが、あともう一息、というところでしょうか。

2009年9月5日土曜日

CONVOCATION

DePaul大学では、今日、コンボケーションが行われました。
アメリカの大学では、新年度の始めに入学式のようなものは行われません。
その代わりかどうかは知りませんが、コンボケーションは、学長、学部長、教授などが、正装して集まり、大学の教会まで行列し、教会で一年の始めを祝う会を行います。
そこでは、昨年功績のあった人表彰やテニアの授与などがおこなわれ、その後、校内で一番大きい会議室に会場を移し、参加者全員昼食を共にします。公立の大学ではあまりないでしょうが、昼食はきちんとしたコース料理でワインも振る舞われます。
このところ、他の行事や仕事と重なって参加していませんが、日本の大学とは少しちがった新年度の迎え方ではないでしょうか。

2009年9月4日金曜日

新学期の準備

ディポール大学は、来週の火曜日、8日に新学期が始まります。
シカゴの公立学校も、同じ8日が新学期の始まりです。毎年、新学期が火曜日に始まるのは、月曜日が、レイバー・デー (労働者の日)で休日だからです。アメリカでは、一般に、夏は5月下旬のメモリアル・デーに始まり、9月第一週のレイバー・デーで終わるということになっています。ですから、レイバー・デーの三連休は、夏休み最後の休み、それぞれバーベキューをしたり、ピクニックに行ったりと最後の夏を楽しみます。
学校では、先生方が、学校の始まる前の週から学校に出て、新学期の準備を始めます。
先週まで静かだった大学のofficeにも人が戻ってきて、あちこちがやがやと騒がしくなってきました。

2009年9月2日水曜日

オリンピック開催地

今日、IOCが2016年の夏季五輪立候補都市に対する評価報告書を発表しました。
東京、リオ、シカゴ、マドリッドに対する評価の内容について、日本のニュースとシカゴのニュースがどのように報道するか興味があったので、いろいろと見てみました。
日本では、東京に対する報告におおむね満足し、課題はあるものの、大会の招致にむけた終盤戦に期待を持たせる内容の報道ばかりでした。
実際、JOCは「高い評価を頂いたことをうれしく思う。招致のゴールに向かって大変弾みがついた」(日経新聞)と記者会見で述べたそうです。
しかし、シカゴのローカルニュースでは、「2016年のオリンピック開催候補地は、リオデジャネイロとシカゴの2都市にしぼられた」(NBC)とまとめています。そして、市民がどの程度支持しているかという数値に関しては、リオ、マドリッド、シカゴについては数値を示し、シカゴは他の2国に比べて市民の期待は低いとしただけで、東京に関する数値は画面にも出しませんでした。
発表された事実をどう解釈するかは報道機関に任されるのでしょうが、このようなことはよくあることです。
インターネットによって、各国発の報道がすぐに手にはいるので、結構楽しめます。

チリ文部省からの訪問 (2)


今日は、午前中、チリからお二人と、教育学部長に紹介し、今後のチリの授業研究プロジェクトについて意見交換をしました。
その後、シカゴのダウンタウンにある高等学校と、市内の小学校にお連れしました。
それぞれの学校では、実際に、授業研究に関わった先生方と直接お話しをしていただきました。
やはり、自分たちで実際に授業研究を経験した先生方との話は参考になったようで、充実した一日でした。
写真は、訪問したシカゴ市立の公立小学校です。

2009年9月1日火曜日

チリ文部省からの訪問 (1)

今日、AP*MSECに、2名の方がチリから見えました。
昨日、チリから着いたそうで、どちらもシカゴは初めてだという事でした。

チリでは、これまで約3年間、日本のJICAのサポートで行われてきた数学教育の振興プログラムが終わり、今後、これまでの成果をもとにどのように発展させていくかを模索しているという話しでした。
また、APECのプロジェクトの今後の展開にも興味を示され、授業研究を通した数学教育の質の向上をよりいっそう推進していきたいが、次の一歩が見出せないのだそうです。
具体的には、多くの人に授業研究を紹介するワークショップを行ったり、日本の先生方に来ていただいて師範授業をしていただいたりしたものの、その成果が、現場の授業にまではなかなか浸透しないというのです。

AP*MSECとして、どのようなお手伝いが出来るのか、明日、さらに詳しくお話を聞こうと思っています。

2009年8月29日土曜日

センター プロポーザル

昨日に続き、プロポーザルの構成についていろいろ吟味しています。
西海岸、東海岸、南部、中西部で、それぞれに役割を分担し、一つの大きなプロジェクトを作り上げていきます。
一昔前までは考えられなかったほどインターネットが便利になったので、ファイルの交換、アップデート、次のミーティングの日程の調整などが、インターネット上のさまざまなツールを使って簡単に行えます。
ただ、インターネット上の共同事業は、一つの部屋で机を並べているのと異なって、相手の表情や、仕事の進み具合などがわかりにくいため、顔をつきあわせて仕事をする以上に、信頼関係を保つことが大切だと思います。
昨今、インターネットを介しての人間関係、社会問題などが顕在化する中で、生まれたときからインターネットが存在する社会で育っている子供たちに、どのようにして人間関係を築いていくことが出来るのだろうかと考えさせられてしまいます。

2009年8月28日金曜日

センター プロポーザル

昨日、午後、アメリカ国内4カ所をむすんで、電話で会議を行い、申請するプロジェクトの概要について話し合いました。
プロポーザルに要求される様々な条件に合うように研究プロジェクトをデザインするために、1時間半にわたって話し合いを行いました。
参加されるそれぞれの意見をまとめ、おおかまかプロジェクトの概要が見えてきました。
このあと、10日ほどで、下書きをまとめ、それに基づく予算案を立てます。
最終的には、大学を通して申請することになるので、申請の締め切りよりも2週間程度早めに、大学に最終案を提示しなければなりません。
これから、9月中旬まで、少し忙しくなります。

2009年8月27日木曜日

Evanston Township Hight School

シカゴ市の北隣にあるエバンストンの高等学校に行ってきました。
エバンストンは、ノースウェスタン大学があることで知られている町で、その町の高等学校は、全米でも良い高等学校として知られています。
その高等学校が、昨年から授業研究を始め、今年からもっと授業研究を深めようと、AP*MSECに声をかけてきました。
エバンストンの高校は生徒数が多いので、数学の先生だけで30人余りいます。
この数学科の先生方全員に、一年間通して授業研究の手ほどきをして欲しいというのが、学校の依頼です。
午前中、2時間ほど打ち合わせをし、今年一年の教員研修の日程と内容をつめました。
年間、6回の研究授業を行い、先生方に、指導案の立て方、研究授業の参観の仕方、そして、協議会の進め方を指導することになりました。

2009年8月26日水曜日

センター プロポーザル

先日このページでふれた、プロポーザルの件で、今日は一日追われていました。
今日の午後、アメリカ連邦政府教育局の担当者と、現在私たちの考えているプロポーザルの内容について、プログラムの趣旨に照らし合わせて適切か、また具体的な計画を考える上で考慮する必要があるかなど、電話で話し合いました。
午前中は、このために必要な資料をそろえ、午後、話し合いの内容を整理しました。
明日は、今日の話し合いをもとに、今回のプロポーザルに加わる他大学、研究機関の代表などと、電話で話し合い、プロポーザルの内容と、分担について話し合います。
一週間後をめどに、下書きを仕上げる予定です。

2009年8月25日火曜日

チリ文部省からの訪問

8月31日、9月1日の2日間、チリの文部省から2人の方がAP*MSECを訪問することが決まりました。
メールで詳細を詰めていますが、日本の授業研究を、アメリカの学校に位置づけるにあたってどのような点に配慮し、どのようなプロセスを踏んできたかということを調査に来られると言うことです。
また、同時に、ビデオによる資料を作るにあたって必要な技術的な面の指導もして欲しいという依頼です。
できれば、シカゴの公立学校に授業を見に行っていただきたかったのですが、残念ながら学校は、まだ始まっていないので、実現できません。
それでも、なんとかシカゴで授業研究に取り組んでおられる先生方に来ていただき、これまでの体験などを具体的に話していただく予定で計画を始めました。

2009年8月21日金曜日

チリ文部省

先日、APEC人材開発ワーキンググループの会議に参加されたチリの代表の方から、依頼のメールが届きました。
依頼の第一点は、今月末、チリ文部省の担当者をシカゴに派遣し、AP*MSECの活動について詳しく知りたいということ、そして第二点目は、9月下旬、私の都合がつけば、チリに来て、今後のチリの数学教育に関して話しをして欲しいというものでした。
第一点目については、新学期の始まる直前で、特に大きな行事も予定されていないので、ぜひ来ていただけるよう準備を始めました。また第二点については、昨日このブログに書いた、次のプロジェクトのプロポーザルの締め切りと重なり少し厳しいかと思いましたが、せっかくの機会なので、チリを訪問する方向で検討を始めました。