2009年6月6日土曜日

ステイプルズでのワークショップ第二日目

第二日目は、1月に行ったワークショップと同じ内容で、問題解決を通した数学指導がテーマでした。
この辺りの学校では、今まで、このようなワークショップがあまりなかったということで、前回同様、参加された先生方には喜んでいただけたようです。
避暑地として有名なブレーナードとその周辺の湖水地帯ですが、その周辺には、ご多分に漏れず、過疎に悩む貧しい地域が多くあります。
参加された先生方の話を聞くと、教師の給料だけで生活するのは楽ではなく、ほとんどが授業終了後、別の仕事を持っているといっていました。ある女性の先生は、ステイプルから車で1時間近く行ったところにある人口67人の町に住み、平日と週末、学校の授業がないときには、家業のレストランを切り盛りしていると言っていました。
また、子どもを取り巻く環境も厳しく、ブレーナード市内の幼稚園では、学級の子ども26人中、両親と暮らしているのはたった2人だけ、後の子供たちは、何らかの理由で、片親であったり祖父母と暮らしているという状況にあるそうです。他方、同じ市内でも、裕福な子どもが通う学校では、園児30人のクラスで全員が両親と暮らしているという、実に偏った状況が生まれているということでした。
ワークショップに参加された先生方と雑談していると、湖に囲まれた美しい避暑地であっても、様々な問題を抱えている地域の実態がかいま見えてきます。

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