2009年6月3日水曜日

統一カリキュラムへ

以前、話題にした統一カリキュラムの話が、いよいよ具体化してきました。
今日の、ワシントンポストによると、46の州が、日本の学習指導要領のような全国統一カリキュラムの設定に同意を示したということです。
統一カリキュラムが設定されるのは、日本の国語と算数・数学に関して、幼稚園から高等学校までで、学年ごとに指導する内容が定められる予定です。これは、いままであったNCTMのスタンダード、各州の指導内容が、2学年を単位に定められていたことと比べると、ずいぶんおおきな一歩を踏み出すことになります。
ただし、国が統一カリキュラムを定めるというのは、アメリカの歴史的な事情からそぐわないので、National Governors Association および Council of Chief State School Officers、そして幾つかの州が, 自主的にカリキュラムを提案し、これに同意する他の州が従って、結果的に統一カリキュラムになる、という流れを踏むようです。これは、まさに、先日、ワシントンで、連邦教育局の長官と話をしたときの筋書きがそのままです。そのときの話では、今年の末には、統一カリキュラムが提案されるだろうということでしたので、おそらく、アメリカの数学教育界にとって来年は忙しい年になることでしょう。

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