2010年5月22日土曜日

ミシガン大学 MKT プロジェクト

22日金曜日の朝、7時に自宅を出て、ミシガン大学で行われた会議に出席してきました。
これは、ミシガン大学教育学部のデボラ・ボールとハイマン・バスが中心になって行っている教師教育のプロジェクトのアドバイザリー・ボード・ミーティングです。
彼らは現在、NSF等からの補助金を得て、3つの教師教育に関するプロジェクトを同時進行させています。3つのプロジェクトは、どれも教師のための数学的な知識の向上を図るものですが、それぞれに少しずつ焦点が異なっています。ひとつ目は、学部で教える数学のコースの内容を、より将来教師になるための学生に必要な知識に絞って効果を上げるための教材の開発です。これは、対象を大学の数学の教授、またはTAとして授業を教える院生のために開発しているものです。もう一つは、現職教師のためのワークショップの指導者を対象として、教師に必要な数学的な知識は何か、またそれを高めるにはどのような教材が適しているかということを指導するための教材開発です。そして、3番目は、これらを通信教育もふくめたオンラインで提供していくためのプロジェクトです。
いま、アメリカの数学教育では、教師の数学的な知識(MTK: mathematical knowledge for teaching)として、これまで叫ばれてきたPCK(Pedagogical Content knowledge)やカリキュラムに関する知識などをまとめてとらえ、効果的な指導を行っていこうというプロジェクトが行われています。
アドバイザーとして参加したものの、ここでの議論は、アメリカにおける最新の動向を知る上で、とても興味深いものでした。

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