2010年4月8日木曜日

中高合同教員研修

シカゴ市内の北西部にある学校で行われた中学校と高等学校の先生が合同で、互いの授業を見合うという研修会に呼ばれていきました。
地域の中学校と高等学校の先生が協力して子供たちの学力向上を図ろうという取り組みだということですが、授業を見て正直カッガリしました。
午前集の社会科、午後の数学ともに、先生が一方的に話をし、ごく一部の生徒をのぞいて全く授業の内容についていっていないという授業でした。それでも、先生方は、ごく2-3人の生徒たちが先生の質問に答えて進んでいった授業を見て、大変よい授業であったと満足げでした。70分授業の前半30分にわたる先生の説明の後に渡された練習問題に、半数以上の生徒が一問目からつまずき、授業が終わるまでに与えられた問題のすべてに手を付けることができたのが30人中たったの6人であっても、参観した先生方には “この生徒たちにはこれで精一杯” としかうつっていないようでした。
この研修を企画/運営しているのは民間の財団で、あちらこちらから寄付金を集め、先生方に研修の機会をとがんばっているようですが、これではなかなか授業はよくならないと思いました。
アメリカには、いいカリキュラムや斬新なプログラムがたくさんありますが、なかなかそれが子供たちの学力向上につながらないのは、肝心の先生方が、この子たちには無理、とあきらめてしまっているようなところがあるからなのかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿