2010年2月4日木曜日

タイ政府の景気対策

タイ政府は、この金融危機にからんだ景気対策の一環として、高等教育局が中心となって、タイの大学の国際化に向けたプロジェクトをはじめたそうです。
これは、3年間の計画で、タイ国内の7-10の大学を国際的クラスの大学とし、ASEANのハブとなることを目的にしています。予算の規模は、3年間で日本円にして約30億円、タイの物価を考えると結構な規模です。
これは、昨年招かれたインドネシアの大学でもそうでしたが、アジアの国々の中に、これまでのように政府の奨学金で、国内の研究者を、オーストラリア、イギリス、アメリカなどの大学に送って学位を取得させるよりも、むしろ国内の大学を国際的なレベルの高い研究施設とし、自前の研究者を育てる方が内需の拡大にもつながるという考えからだと思われます。
ということは、いままで少数ですが、アジアの国々から日本の大学に派遣されていた学生は、今後少なくなっていく傾向になるのではないでしょうか。少子化による学生の減少に、海外からの留学生の現象が加わるわけです。
経済の世界だけでなく、学問の分野でも日本はどんどん斜陽化の道をたどっていくように見えてなりません。

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